こんにちは、家庭教師&個別指導塾ノーバスのかえです。
あっという間に寒さが強くなってきましたね。
今日は、国語の問題を解くときにのお話です。
ある中学受験の教育誌にタイトルのような話が書かれていました。
「問題文と設問・・どちらを先に読むか?」
昨年度、中学受験の小学校6年生女の子の国語を担当していました。
彼女にもこの『問題文と設問、どちらを先に読むか?』
ということを、考えながら指導していました。
彼女にとっていい方法はどっちだろう・・・と。
私はまず、一番多いと思われる「問題文を読んでから設問を読む」ことをどの生徒さんでも実践させます。
中学生くらいになると、読むのがめんどくさいというのがあって、設問から読みその指示されている傍線部のところの前後だけを読んで答えを出そうとしていることが話しを聞くとよくありますが、これは絶対にお勧めできません。
全体的な把握が出来なくなってしまうからです。
もう少し違う方法にすると、生徒さんによっては合う解き方になるのです。
その小6の彼女も中々文章を最後まで読むことが出来ずに問題を解くことがしばしばありました。
「設問」に目を通してから「問題文」を読む方法を取り入れたこともあります。
「何が、どのように問われているかを先に見ておく」という点ではとてもいい解法ではあるのです。
もちろん欠点はあります。
「傍線部の○○○を具体的に言い換えている箇所を問題文中から10字以内で抜き出しなさい」などの設問が出てきた場合に、文章が長くてどこを抜き出せばよいのか見当がつかない。そうすると最初から問題文を読むことになるために他の問題を解く時間がなくなることもありうるのです。
先に「設問」に目を通しておけば「問題文を注意深く読んでいれば気が付く」ことも出来ます。
しかしどちらが必ずしもいいというわけではありません。
また同じくして、どちらが悪いというわけでもありません。
試験のやり方、勉強の仕方というのは、その人それぞれに合ったやり方というのがあります。
何回か試してみて、「このやり方は効率が悪いな」と思えば他のやり方を試すでしょうし、一番成果が上がった勉強方法はその人個人の「勉強のやり方」として定着するはずです。
私個人としては必ず一度文章に目を通してから、設問に移りますが、指導する時には、両方の方法を時と場合によって指導します。
小6の彼女の時もそうでした。
彼女の時は、文章に慣れることを重視していたので、設問よりも「問題文」から読むように指導していました。
皆さんも是非試してみてくださいね。