北浦和本校 からのお知らせ:
古典の勉強
こんにちは。講師の松尾です。 本日は「古文の勉強」についてお話したいと思います。 私は中高生の古文を担当することが多いのですが、その中でよく 「古文って英語みたいで難しい」 という言葉を耳にします。確かに「知らない言葉が多く出てくる」という点では古文は英語と似ているかもしれません。 しかし、古文が英語と違う点は、「古文があるからこそ、今私たちが話している日本語がある」ということだと思います。昔の人々が様々な日記や物語、和歌等を作っていく中で、日本語も変化を続け、ようやく今の形になったのです。 今私たちが話している日本語も、将来100年、500年後には「古文」と呼ばれるかもしれないわけです。 このように勉強することによって日本語のルーツを見ていくことができることが古文のおもしろさなわけですが、他にもあります。 それは、昔の人々の考え方や恋愛事情、風習等にも触れることができる、という点です。恋愛ひとつとってみても、平安時代の作品と江戸時代の作品とでは、当時の人々の考え方に大きな違いがあることもあれば、今とまったく変わらない考え方をしていることもあります。 古文を苦手としている子は結構多いと思います。でも古文を通して「日本」という国について知ることができるわけです。せっかく勉強するのであれば、こういった気持ちを持ってみると新鮮ですよ!
[2010-10-09]