与野本町校 からのお知らせ:
物理学での大ニュース
みなさんこんにちは、ノーバス与野本町校講師の管野です。
今回は、最近話題になった物理学の大ニュースについてです。
テレビなどで聞いたことのある人も多いと思いますが、ついに「ヒッグス粒子」が発見されました!
物理学に携わる人間からすれば、非常に大きなニュースなのですが、なんのことやらという人の方が多いと思います。
では、まずヒッグス粒子とは何かを簡単に説明します!
普通、物には「質量」があります。
「質量」とは、重さとは違って無重力でも物が持っている性質で、宇宙空間でも物は質量を持っています。
少し難しいですが、ようは「重さ(=重力の大きさ)」の素になるものです。
つまり、質量が無くなればどんな環境でも重さはなくなります。
そして、その質量の大きさを決めるものが「ヒッグス粒子」です。
ヒッグス粒子について語りだすときりが無くなってしまうので、その程度で覚えておいて頂ければ十分です。
そのヒッグス粒子は、これまで「あるはずだ!」という予想だけで、誰も見つけていませんでした。
それが今回見つかったわけですね。
めでたしめでたし…
…で終わってしまっては面白くありませんので、それが何の役に立つのかを考えてみましょう。
ヒッグス粒子が見つかったことで、物の重さについての謎が一つ解けたわけです。
もし、この分野の研究がもっともっと進めば、やがて重さ、質量を人間がコントロールできる日がくるかもしれません。
つまり!
いつかは質量を取り除くことが出来るかもしれません!
そうすると…
質量0=重さ0=中に浮く=タケコプター!
物理学はいつか、ドラえもんの道具を作り出せる…かもしれませんね。
そのためには、これからいくつもの難しい壁を越さなければなりませんが…
何時の時代も物理学者は夢を追い求めて研究を行ってきました。
そして、ドラえもんの道具を作るという夢を実際に叶えることができるのは、未来の物理学者たちです。
どんな物理学者も、一度はみなさんと同じ、小学校や中学校、高校で理科・数学を学んできました。
夏休みにしっかり理科も勉強して、タケコプターをいつか作れるように準備しておいてください。
[2012-07-25]