がんばる先生の指導ノート
ノーバスでがんばる先生が
生徒への想いや、勉強のこと、出来事など
教室の日常をお届けします。
小学生の国語
みなさん、こんにちは。
家庭教師&個別指導塾のノーバスのかえです。
最近お花見シーズンになり、昨日や今日は桜も見ごろでしたね。
写真は、その桜を今回は載せてみました。
さて今日のタイトルは「小学生の国語」です。
小学校5年生、女の子、国語を受け持っています。
彼女は、字を読むのが嫌いです。
では、国語の問題をどうやって解くの??
なんて考えてしまうのは私だけでしょうか?
彼女にも聞きました。すると、
『できるときとできないときがあるの。』
との答えが返ってきました。
これは彼女の本当に素直な答えだと思いました。
正直にいうと、音読も彼女は得意でない様子。
ご家庭からもぜひ授業のときに、音読をさせてください・・という要望があり授業のときに取り組んでいます。
何が原因なのか追究しつつ、今までの「苦手な理由」は忘れるくらい色々な方法を授業で試してみようと思いました。
まずはじめに、文章を読みます。これは音読でなくてもいいよ・・と彼女に伝えました。その代わりに、登場人物全部に丸をつけましょうと指示をだしました。たとえば『僕』という言葉がでてきたら10回丸つけてもいいので同じ言葉でもすべて丸をつけてもらいました。
その次に、もう一度読んでもらいましたが、ただ読むだけでは目的に達成しませんので、『いつ』という時間を表すものに線引きましょうと指示をだしました。
その次に、ノートに書き写します。
?文章のタイトルを書く。例:耳をすませば
?登場人物を書く。 例:私(雫) お母さん お父さん お姉ちゃん 夕子(雫の友達)杉村 天沢聖司
です。
次に話をまとめていきます。
指定した段落ごとにまず口頭で質問します。
初めて天草聖司の名前がでてきたのはいつですか?
お父さんにお弁当届ける前にどこに寄っていましたか?
おじいさんに会いましたが、どんな感じの人でしたか?
など。
わからなければ文章からもう一度探してもらいます。
答えられたら、次の質問です。
そして、またノートに書いていきます。
この過程を終えた後に、問いに移りました。
結果は、お見事・・という結果。
大変よくできました。
彼女も嬉しそう。
このことを連絡帳でご家庭に報告すると、ぜひ宿題でもやらせてほしいとコメントがありました。
しかし、全部自分の判断でこのことをしようと思うと途中で断念してきたり、集中力が切れたりしてきたこともしばしばありました。
この過程の目的は、このことを書き出さないでも文章を読みながらできるようになることなんです。
文章を読むのが得意という人は自然にこのことが読みながらできているのですが、なかなか文章が頭に入ってこないということはありませんか?私もよくあります。
そのときに書き出して整理するということはとても有効な手段なのです。
が、授業でこのことばかりでは、彼女を見ていると煮詰まってしまったりするので、そこはまとめる内容を変えたり、もちろん音読をしたり、漢字の確認をしたりと授業の中ではいろいろなことに取り組んでいます。
どうしても彼女に実感してほしかったことがひとつ。
それは、今回みたいにして文章が読み取れれば、苦手だといってもきちんと問題が解けるんだよっていうことです。
『自分にもできるんだ』というこの実感はとても大切です。