がんばる先生の指導ノート
ノーバスでがんばる先生が
生徒への想いや、勉強のこと、出来事など
教室の日常をお届けします。
新学期に向けての課題
みなさん、こんにちは。家庭教師&個別指導塾ノーバスのかえです。
最近は先週の桜満開に加えて、とても気候が暖かくなってきましたね。
ずいぶんと日中も過ごしやすくなってきたような気がします。
最近、新学期に向けて新しくスタートした生徒さんを受け持つ機会が何回かありました。
実は授業をしながらとてもわくわくしていました。
何人もの生徒さんの授業を担当し、ある言葉が浮かびました。
『十人十色』
という言葉です。
私は大学院に通っていたときにこの言葉を身を持って知りました。
偶然にも同じ専攻に10人在席していました。
年令も違えば、立場もキャリアも、そして能力も環境も全く違いました。
ですので、教授に与えられる課題が全くそれぞれ違いました。
この時まさにこの
『十人十色』という言葉が当時院生だった私とそのまわりの学生達を表すのにぴったりでした。
話はそれましたが、その新しい生徒さん達は、やはり時期的なものもあり新中学3年生が多く、授業の内容も科目ごとに見てみてもほとんど同じ単元の授業となりました。
例えば、
☆数学 ▲方程式の代入を使用した計算 《連立方程式》
▲1次関数の復習 《比例と反比例》式の立て方、変域 表の見方 グラフの書き方
☆英語 ▲Total English1(中学1年教科書)
一般動詞の復習・3人称単数・be動詞の復習
☆理科 ▲電流 オームの法則 W(ワット)とJ(ジュール)の計算の復習と演習
☆国語 ▲文法全般
☆社会 ▲地理 地図記号と縮尺図 世界の国々の特徴
を授業を主に行いました。
新中学3年生の男の子、数学を担当しました。
本人から『代入法の連立方程式が解けません』といってくれたので、早速連立方程式の問題に取り組みました。すると『代入』の方法がまったくわからない・・・・このときに彼も問題を解きながらあせってきてしまいました。
連立方程式・・がというよりも、代入の方法がわからなくなってしまっていると感じました。
なので、連立方程式は一時中断し、1年生の方程式の前の単元で勉強した『代入』のみの練習をしました。
どうかなぁ・・と様子をみながら、問題を解いてもらいました。
やはり最初は悪戦苦闘・・。
ですが、1問ずつ一緒にやっていきました。
3問くらいからスムーズに解け始めていきました。
せっかくなので、1枚のプリントを最後までやってもらうと、全問正解とはいかずとも半分以上は正解し、わかってきた様子。
代入の練習も今後続けていかなければと判断しつつ、連立方程式へもう一度戻りました。
例題に載っている一番目の問題に再チャレンジしました。
授業の始めよりは、時間かからず解けていました。
そして正解!
そのまま何問か続けて取り組んでみると授業の始めよりもできてきた様子。
そのままその日取り組んだ問題を宿題にしました。
後日談・・・
宿題を確認してみると、すこーし忘れてしまっていた様子。
同じように代入の練習から始めると、前回の半分の時間でコツをつかめていました。
1度だけではやはりできるようにはならないですが、もう1度、もう2度と繰り返すと、思い出す時間も短くなりますし、できるということが定着しやすくなります。
彼も今は関数の復習に入っています。
みんながみんな同じ単元で同じ内容でできないわけもありませんし、できるわけでもないようです。そして同じ単元でもわかりにくい理由も人それぞれなんですね。
それこそ『十人十色』なんです。
しかし、いろいろな生徒さんがたとえ1回の授業でもできることが見え始めると、その本人よりも一緒に授業を行っている先生たちの方がとてもわくわくします。次は何ができるようになるかな・・なんて、授業中に考えますし、これもできるかな、あれもできるかな・・なんても考えたりします。
先生の特権ですね。
あっという間に4月になり、始業式も行われ、早速学校でも授業が始まります。
新学年の授業についていくにもやはり時間かかっても『復習』は必須です。
新学期にこの復習を『課題』にすると、4月よりも5月、5月よりも6月に「やっておいてよかった」感じるのではないかなと思います。
ぜひこの『復習』お勧めしますので取り組んでみて下さいね。