烏森駅前校 からのお知らせ:
マナーやモラルについて考えてみよう!
こんにちは。烏森駅前校塾長の三浦です。2月中旬~3月上旬にかけ、まだ入試を控えている中学生・高校生においては、最後まで気を引き締め、培ってきた力を存分に発揮し「志望校合格」をぜひ勝ち取ってもらいたい気持ちです。一方では、世界に目を向けてみると、スポーツ界では卓球や競泳、スキージャンプといった競技で国際大会が開催され、連日熱い戦いが繰り広げられており、試合結果を見るだけでも胸が熱くなっています。
世界卓球2024団体戦<2月16日~25日/韓国・釜山> では、18日に女子のグループリーグ第3戦で日本(世界ランク2位)が南アフリカ(同30位)を3-0のストレートで下しました。
順当に勝利を掴んでいる日本チームですが、その女子団体戦において3人中2人がラブゲームで勝ったセットがあり、それがちょっとしたニュースになりました。なぜ注目されたのかと言うと、これまでラブゲームになりそうな場合、リードしている選手がわざとミスショットをしたり、相手が得点を決めやすいよう優しい球を返し得点をしやすくしたりすることで少なくともスコアを0にさせないことがマナーとされていたため、今回の試合でも「ルール上問題が無くてもラブゲームはマナー違反ではないのか?」と話題になったからです。
私としては、2000年までは21点先取で勝利となっていたため、1点を与えることで選手の面目を保つよう配慮をすることが望ましいという価値観についておかしくなく、理解できますが、11点制となった2001年以降では1点の重みが異なるし、むしろ情けをかけるような真似を暗黙のルールとして強制することは真剣勝負をしている両者それぞれに対して失礼にあたるという考えを持っているため、現代卓球でのラブゲームはマナー違反ではないと捉えています。
様々な意見や考え方があるので、「以前からラブゲームはマナー違反にあたるから、今回の日本人選手2人は卓球選手として恥ずかしい。」「相手への配慮に欠ける行為でモラルが無い。」といった意見があっても良いと思います。ただ、今回の2人の選手があえてラブゲームにしたことの意味やメリット、メッセージについて考えを巡らせ、自分と彼女らの違いは何なのかを考え、理解することに努めた上で意見を言う必要があるように思います。
考える力や生きる力は、数学や社会科といった学校の勉強からだけでなく、こうした現代の動きや他者の言動からも育まれます。それに、ラブゲームのラブは「LOVE」なのか、それとも別の単語・意味なのか、そういった知らないものへの疑問や探究心を常に持つことも力を養う上でとても大切だと思います!
そういったことを生徒さんたちにもしっかり意識づけし、多角的に物事を考えられるようにしていきます!!
P.S.
今回取り上げた話題に関連して、私が好きなテニス漫画「GUT’s」という漫画のワンシーンについて後日触れたいと思います。
※ラブゲームのラブとは、テニス用語で「0」を表し、フランス語の卵「l’oeuf ルーフ」が語源とされ、卵の形(0)=0(ゼロ)であることから相手に1ポイントも与えず奪ったゲームの事を指します。これが卓球(table tennis)でも使用されるようになりました。
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[2024-02-20]