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〝強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ〟

こんにちは。今日も暑いですね。 上の言葉はドイツサッカー界の英雄、フランツ・ベッケンバウアーの言った言葉です。結構有名な言葉なので、聞いたことのある人も多いと思います。 さて、昨日の深夜にサッカーのコンフェデレーションズカップ(ワールドカップ開催年の前年に各大陸王者同士で争う大会)の準決勝、スペイン対アメリカ戦がテレビでやってました。結果はもともとニュースで知っていたのですが、どんな試合内容か気になったので見ましたが、まさに上の言葉通りの試合でした。 この試合は世界新記録となる国際試合15連勝中、世界タイ記録となる35試合連続無敗中というとんでもない記録を続けている欧州王者スペインが圧倒的に有利とみなされているなか、北中米王者カリブ海王者アメリカがスペインに挑むという形でした。 私はこの試合、ニュースを見た段階でアメリカの戦術の一部に相手のキーマンを抑えるというのがあることを知り、実際にそれがどのくらい実践できているのかに注意して見ていたところ、90分を通してほとんどミスすることなくその戦術を実践できていたように見えました。 試合を通してみれば、スペインの方が技術的にもフィジカル的にも圧倒的に押していた気がします。実際、パス回しで崩しにかかり、ダメなら個人技で、というように、キーマンを封じられていたとはいえ自在に攻めていたのはスペインでした。しかし、アメリカは試合前に立てた戦術を実践し続け、キーマンを抑え、またパス回しで崩されても個人技でかわされても必ず誰かがカバーに入り、見事ゴールを守り抜きました。逆に数少ないシュートチャンスを確実に生かし、2点も決めて見せました。 結果、勝ったのはアメリカという番狂わせが起こりました。これは試合前に立てた緻密な戦術とそれを授けた監督、そして最後まで集中してその戦術を実践し続けた選手達のチームワークと個々人の頑張りの賜物です。 結果、アメリカは優勝をかけてブラジルとの決勝戦に進出しました。決勝戦も楽しみです。 芸術もスポーツも、ただ見るのではなく、何か1点に集中して見てみると、また違った面白さがあるのではないでしょうか。

[2009-06-26]

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