北浦和本校 からのお知らせ:
日本人のマナーの一例
こんにちは。 今年の5月に横浜で行われた世界卓球選手権を観戦しに行ったときの話です。私が見に行ったのはシングルスの準々決勝が行われた日でした。日本選手も2人勝ち残っていたので観客も盛り上がっていました。日本選手は2人とも惜しくも敗れてしまいましたが、素晴らしい試合を見せてくれて、観客も必死で応援していて、一体感のある気持ちの良い雰囲気でした。 しかし、次の瞬間、私はなんだか悲しい気持ちになりました。今大会では試合と試合の間の時間が比較的短かったため、日本人選手の試合が終わった直後に次の試合が組まれていました。試合をするのは卓球を多少知っている人ならほとんどの人が名前は知っているであろう海外の有名選手同士、しかも優勝候補同士の試合が組まれていました。サッカーで言うところのW杯の準決勝くらいの対戦カードではあったはずです。しかし、日本人選手が退場すると同時に観客席を立つ人が非常に多く、いざ試合が始まる瞬間もゲートには帰る人の列ができていました。 日本人の試合以外には興味がないのもわかりますが、これではプレーしている選手たちに対してものすごく失礼なように思います。特に自分が試合を始める矢先に周りの観客が帰り始めているのを見たら、誰でも一瞬複雑な思いになるはずです。 選手が素晴らしい、観客をうならせるようなプレーをすることが仕事であるように、観客は選手の最高のプレーを引き出せるように観戦することが仕事だと思います。 どんなときも選手も観客も一体となってひとつのイベントを成功させられたらいいですね。
[2009-11-07]