北浦和本校 からのお知らせ:
問題解決!
こんにちは、講師の真浦です。 今日は問題解決能力についてお話しします。 この能力は、別に勉強だけでなく、部活動、クラス活動、バイト、就活、ビジネスなど、全ての立ちはだかる『問題』に対処できるものです。 一般的には、コンサルタントという仕事をしている人がする方法です。 今日は具体例をあげながら書いてみます。 生徒さんでも、保護者様でも、ぜひ読んでみて下さい。 ①問題が何かを把握する。 まず、問題解決をするにあたっては、問題を把握しなくてはいけません。 ここで例として、数学の成績が伸びない中3の陽太くんをあげてみます。 彼の問題は何でしょうか? 成績が伸びない、だけだとイマイチ分かりにくいですね。 ここで、『成績が伸びない』を少し分解してみます。 成績が伸びない =A)難しくて点が取れない =B)ケアレスミスで点を落としまくる =C)やる気がなくて、解きすらしない この3パターンですね。 陽太くんに話を聞くと、どうやらCパターンではないようです。 これで、点が取れないのか、点を落とすのかに絞れました。 次に、AかBかを見極めるためにテストの解答用紙を見てみます。 そうしてみたところ、最初の簡単な問題では、やり方が分かっている問題なのにケアレスミスが連発。 応用問題は全く解けていないことが分かりました。 これで、陽太くんの問題が、 『基礎はできているけど、ケアレスミスがあり、応用問題が分からない』 と分かります。 ②原因をMECEに考える 次に、その原因を探ります。 ここでは、MECEという考え方を使います。 MECE(ミッシー)とは、要するに『洩れなく、かつダブりなく』という考え方のことです。 陽太くんのケースなら、なぜケアレスミスがあるのか、なぜ応用問題が解けないのかの原因をとにかく隅々まで探すことになります。 「なんで?」を繰り返しまくるわけです。 そして途中でダブったら、まとめましょう。 そうしたら、こういうことになりました。 <ケアレスミスの原因> =惜しいのに計算をミスってしまう =焦る、見直しをしない =時間がない、面倒くさい =解くのが遅いか時間配分がダメ、計算をどこに書いたか分からないし汚い <応用問題が解けない原因> =難しい =やり方が分からない、解く気がしない =やったことがない、自信がない =勉強が足りない、やったことがない(ダブり) =毎日してない 有り体に書けば、こんな感じです。 (本当はもっとあります。) 最終的に原因が、 ・ケアレスミス…解くのが遅いか時間配分がダメで、計算をどこに書いたか分からないし汚い ・応用問題が解けない…毎日の勉強量が足りない と集約されます。 ③解決方法を探る ここまでは大体みんなできるのですが、では解決方法は?となると、首を傾げる人が多くみられます。 陽太くんも、何となく原因を理解しても「結局ずっと問題集やりゃいいんだろ!」とイライラしてしまいました。いい加減にしてほしいですね。 ここからが、問題解決能力のミソです。 陽太くんは、化学が大好きなのにこのまま文系になってしまうのでしょうか? 続きはまた次回m(__)m
[2010-10-12]