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「古文と現代文の区別はどこ?」

こんにちは!講師の松尾です。 前回は古文の勉強についてお話ししましたが、今回は私の知っている「古文の豆知識」についてお話したいと思います。 「古文と現代文の区別はどこ?」 突然ですが、皆さんは古文と現代文の境目はどこにあるか知っていますか? 実は、文学史上の区別では、江戸時代までに書かれた作品が古文、明治時代以降に書かれた作品は現代文として扱うことになっています。 つまり、西暦700年頃に書かれた古事記や風土記から1600年頃に書かれた作品まで、約900年の間に作られた作品すべてを一括して「古文」というジャンルとして考えるわけです。 私の感覚だと、かなりざっくりした分類の仕方だなあと感じます。 そう考えると、平安時代に書かれた作品江戸時代に書かれた作品とでは、何百年も離れた時代に書かれたものなので、当時の常識や習慣、言葉の使い方や文法も違っていて当然ですよね。 江戸時代の作品なんかを読むと、奈良・平安時代の作品と比べて随分現代文に近い印象を受けます。 古文を読む際には、そういった「作品の成立年代」に着目するのも大切なことです。 ここで文学史の知識が活きてくるわけですね。 逆に夏目漱石や芥川龍之介などをはじめ明治時代以降の人物の作品は現代文として分類されますが、実際に文章を読んでみると、現在私達が使っている言葉とは随分違う言葉遣いが多いことに気付かされます。 時代でいえば現代文に区分されるとはいえ、今から100年以上前に書かれた作品もあるため、一見「これは古文なのでは?」という表現も多いわけです。 (実際早稲田大学の入試などでは森鴎外の著作が「現古融合問題」として出題されていたりします) このように「古文」「現代文」という区別はなされていますが、 実際は同じ日本人によって書かれた文章であることに変わりはありません。 皆さんも今後色々な文章を読む際は、「古文だから」とか「現代文だから」といった偏見を持たずに作品に触れてみると、新しい読み方ができるかもしれませんよ!

[2010-11-01]

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