北浦和本校 からのお知らせ:
必要かつ充分な努力をしよう
こんにちは。今日は始業式の学校が多かったのではないでしょうか。 今日から心機一転、気持ちを新たに、勉強に部活動に頑張っていきましょう! ところでみなさんは何らかの目標に向けて“努力”はしていますか。 受験生に上記の質問をするとほぼ全員が“YES”と答えますね(まぁ当たり前ですよね)。答えが“NO”の人は問題外ですね。今からでも遅くないので、必死に努力しましょう。 さて、答えがYESだからいいというわけではありません。ここで大切なことは、“本当の努力をしているか”、ということです。 例えば体力をつけたいからランニングをするとき、自分の疲れない距離ばかりを走っていても、ほとんど意味をなしませんよね。毎日ペース配分を考えながら距離を伸ばしたり筋トレをしたり、必要なトレーニングと休養時間を上手く組み合わせて少しずつ負荷をかけてランニングに取り組むから、体力も養われていくのです。 これと同じで、自分の出来る範囲で努力をしても、ほとんど意味はなく、ただの自己満足に終わってしまうことが多いのです。 昔、私に対して“僕は必死に勉強しています”と言ってきた生徒がいました。彼は当時学校の定期テストで進級が危ぶまれるくらいの点数だった生徒です。 上記のコメントはそのとき私が「本当にちゃんと勉強してるの?」と聞いた際の彼の答えでした。ちなみにこの質問をしたのは進級がかかった学年末テスト2週間前です。 で、彼に実際の勉強時間を聞いてみると、「1日平均30分~40分程度」です。休日はまったくといっていいほどなし。理由は、それ以上勉強すると眠くなったり疲れたりするから、だそうです。 果たしてこの状況を「必死に勉強している」と捉える方が何人いるでしょうか。彼は当時私はもちろん、担任の先生や学校の先生、両親からも厳しい指摘を受けていましたが、一向に改善の気配は見られませんでした。 ですが今年受験生になってようやく、自分が自己満足に陥っていることに気付き始め、徐々に学習時間も伸びてきました。今は1日10時間程度やっています(それでも遅れを取り戻すまでには充分とは言えませんが)し、勉強時の集中力もだいぶ改善されてきました。 彼は今週末センター試験を受け、来月の国公立試験に臨みます。結果はどうなるかわかりませんが、彼の成功を祈り、後押ししていきたいと思います。 人間追い込まれないとなかなかわからない生き物ですが、みなさんも追い込まれる前に客観的に自分を見つめ、目的を達成するのに必要かつ充分な努力を重ねていきましょうね。
[2011-01-11]