北浦和本校 からのお知らせ:
津波
こんにちは。講師の渡辺です。 先日の地震と津波により東北地方と関東地方の一部では多大な被害が発生していることは皆さんご存知だと思います。そこで今回は津波について簡単にお話したいと思います。 津波は主にマグニチュード6.5以上の海底から約80kmまでの深さで発生した海底地震により発生するといわれています。その大きさは地震による海底の鉛直変位の大きさの高さ、その変位が発生する際の速度、そしてその広がりに起因します。つまり今回発生した地震のように変位した量が大きく、地震による海底の割れた範囲が広い場合は大きな津波になるということです。 また津波は基本的には長波と呼ばれる水深に対して波長の長い波です。そのため海の沖では海面の鉛直方向の変化は分かりづらく津波による影響はほとんど見られません。 その他長波は海底地形の変化により屈折するという特徴があります。つまり急に海底の深さが浅くなる海岸近くでは津波のエネルギーが集中し、屈折により波の間隔が狭くなる所では波高が大きくなるということがあります。 今回の地震の場合地震のエネルギーが大きかったこと、海底の変位が大きく広かったこと、海岸付近の地形がエネルギーが集中し易かったことなどが原因でこれほどまで大きな被害が発生したのだと考えられます。
[2011-03-26]