北浦和本校 からのお知らせ:
東日本大地震による地盤の移動
こんにちは。講師の渡辺です。 今回は僕が大学の授業で聞いた東日本大地震の際に各地で起こった地盤の移動の実態についてお話します。 現在発表されている資料によれば、震源に近い南三陸町では約4m、さいたま市では約0.3mそれぞれ震源方向に地盤が移動したそうです。これは地震が起きていた約3分の間に起こりました。地盤の上にいる人は周りの風景も変わらず、動いたことに気付きませんが、実際には人も家も全て動かされてしまったのです。地震の力は強大です。 また、南三陸町では約0.7m、さいたま市では約0.04mそれぞれ鉛直下向きにも移動したそうです。 これは上述の通り地盤が震源方向に移動したことが原因です。 例えば、ゴムを引っ張ると伸びるとともに伸びている部分が細くなります。物体は普通、力が加わり形が変わっても体積は変わりません。伸びたからといって物体が増えるのではなく、薄く伸びているだけなのです。 これと同じことが地盤でも起きました。地盤が伸ばされるように震源方向に移動し、その分だけ地盤が薄くなり地盤沈下が起きたのです。 やはり今回の大地震の強大さを感じますね。
[2011-05-24]