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社会科のヒント

こんにちは。みなさんは社会は好き(得意)ですか?または嫌い(苦手)ですか?社会科は暗記科目と言われます。確かに覚えることも多く、言われてみればそうかもしれませんね。では、みなさんは次の2つの問題が解けますか? 問題1:次の法令に関する選択肢のうち、鎌倉時代に制定されたものをひとつ選び、記号で答えなさい。 ア、徳川家光により、「武家諸法度」が定められた。 イ、北条泰時により、「御成敗式目」が定められた。 ウ、各地の戦国大名により、独自の「分国法」が定められた。 エ、伊東博文らにより、「大日本帝国憲法」が定められた。 問題2:次の選択肢のうち、鎌倉時代の出来事について述べたものです。次の選択肢のうち、鎌倉時代の出来事で間違っているものをひとつ選び、記号で答えなさい。 ア、武士や民衆の間で仏教が広まり様々な宗派がうまれ、また『平家物語』、『方丈記』などの作品もうまれた。 イ、将軍と武士はご恩と奉公という主従関係によって結ばれ、滅亡まで決して崩れることはなかった。 ウ、北条泰時が定めた『御成敗式目』は、その後江戸時代までの長きに渡り、武士の法律の手本とされた。 エ、中国では元が南宋や東南アジアを侵略し、日本にも攻め込んできた。 これらの問題は、中学校で学習する内容なので、中学3年生以上であれば解けるはずです。 問題1は、ほとんどの人が正解だったのではないでしょうか?「徳川=江戸時代」、「北条=鎌倉時代」、「戦国大名=戦国時代」、「伊東博文=初代総理大臣=明治時代」、という暗記をしていれば簡単ですね。ただ欲を言えば、「鎌倉時代の1232年に北条泰時が御成敗式目(貞永式目)を定めた」という明確な理由で正解を導いて欲しいです。 では、問題2はみなさん解けましたか?テーマは同じ「鎌倉時代」ですが、問題1と違い、社会の得意な子はまだしも、そうでない子はかなり苦戦してしまったのではないでしょうか?この問題は単なる用語の暗記だけではなく、それがどう結びついているか、時代背景や日本以外との結びつきに関する理解も必要となってきます。 上記2問は、どちらも試験でよく見かける問題です。でも、問題1は断片的な暗記で解けますが、問題2は鎌倉時代の流れや特徴をも理解していないと解けないように、出題形式によって正答率はだいぶ違ってきます。 社会は、地歴公民すべてにおいて、ただ暗記するだけの科目ではありません。もちろん暗記も必要ですが、基本事項を暗記するのは英単語や数学の公式を暗記するのも一緒ですよね。暗記量だけなら、英語と大差ないのではないでしょうか? 断片的な〝点〟の暗記のみではなく、それらひとつひとつを流れの中で結び付け、1本の〝線〟として繋げることこそ、社会における〝理解〟となります。数学では間違った場合、解答を見たり先生に聞いたりして「なぜそうなるのか?」を考えるはずです。社会も同じように「なぜこの答えなのか?なぜそうなっているのか?」ということに疑問をもち、取り組んでみてください。きっと、社会の〝理解〟が進んでいくはずです。 答え 問題1:イ 問題2:イ

[2008-05-21]

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