小平校 からのお知らせ:
数学で計算式を面倒くさがらずに全部書くこと
こんにちは!ノーバス小平校の事務の川良日郎(かわらひろ)です。
事務ではありますが時々、数学のお手伝いをさせてもらっています。今回はその中で少し気になったことを書いてみたいと思います。
数学で計算をとくとき、例えば9×15という式を解くとき、すぐ答えを出そうとして暗算することがありますね。確かに暗算ができる人は格好がいいし、計算式を書かないから早く答えが出ます。でも例えば9×9×200/360×1/2という計算をするとき同じように暗算をしようとするとどうでしょう?まず9×9×200を解いてそれから360×2で割ろうと思ってしまうと、実は大きな損をしています。どういうことかはこの記事についている写真を見てみてください。
計算は数学の基礎ですよね。だから計算を早く解きたいと思うのは当然です。でも暗算することは実はリスクが大きいのです。よくあることなのですが下のようになる人がいます
1.暗算や省略で計算を間違える
2.間違えてしまうので慎重に計算をする。一度解いたものを解きなおしたりする。
3.テスト中に計算に集中してしまって、難しい問題が解けない
4.計算が単純作業すぎて、数学自体がつまらないと感じる
こうして、数学の計算が問題になってしまうと数学の面白さがあまりなくなってしまうのも仕方ありません。でも数学の本当の面白さは「論理的な明快さ」にあります。それは1+1=2という数字の話ではなくて、それを応用したときの文字通りすべての事柄が「ちゃんと解ける」ということなのです。たとえば円がちゃんとした計算式で表せることなどです。是非そうした「感動できる」数学の方に頭を使うためにも計算は簡単に解けるようになりましょう。
計算式を全てきちんと書くと、下のようないいことがあります
1.数を覚えなくて済む
2.計算のテクニックを「書くだけ」でできる
3.計算したあとに、簡単に確認できる
どうでしょう?計算式の大事さが分かったでしょうか?では実際にやってみましょう!計算式を書くときのコツは下のようなものです。
1.余裕のある余白か、用紙を用意しましょう。
2.丁寧に書く必要は全然ありませんが、計算の種類によって書く場所を変えて混ざらないようにしましょう。
3.文字は大きくても小さくても良いので、行の間を少し広げて書きましょう。すると書き直す時(間違えたときや、約分するとき)に消しゴムを使わず線で消せますからね。消しゴムを使うのは、鉛筆から持ち替えるのに時間がかかりますのであまり良くありません。
ではより良い数学を楽しみましょう!
川良日郎
[2015-04-11]