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「酸っぱい葡萄」(狐と葡萄)

お腹を空かせた狐は、たわわに実った美味しそうな葡萄をを見つけた。食べようとして飛び跳ねるが、実はどれも気の高い所にあって届かない。何度跳んでも届かず、狐は怒りと悔しさから「どうせこんな葡萄は酸っぱくて不味いだろう」と負け惜しみを言って去っていった。

というお話。

さてこのお話の発祥は古くて、なんと紀元前後頃なんだそう。
今から2000年も前!
このお話の主題は、何度も挑戦したけれど届かない、手に入れられない対象に対して「価値のない物」「自分にふさわしくない物」と見なして納得し心の平安を得ようとする。という事。フロイトの心理学でいう所の防衛機制、合理化です。

この狐、葡萄は食べられずに負け惜しみを吐き捨てていきましたが、負け惜しみが出るのは何度も挑戦したからだと思うんです。1、2回跳んだんじゃなく、何度も跳んだからこそ、あんなセリフを言えたんだと思います。

これくらい問題に挑戦して欲しいもんです。

因みに。
英語で「sour grapes」(酸っぱい葡萄)という熟語があるんですが意味は「負け惜しみ」です。これを1番言いたかった。

[2019-08-24]

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