松戸校 からのお知らせ:
【謹賀新年】 年の初めの伝統料理について
皆様、新年あけましておめでとうございます!講師Aです。
年末年始は心穏やかに過ごせたでしょうか?年末は大掃除や除夜の鐘、年が明けるとご親戚と会われたり初詣に行ったりと、一週間弱の期間にやることがたくさんあったのではないでしょうか。中にはお年玉を貰えた!なんていう子もいるのではないでしょうか。
あまり無駄遣いをしないように、貯金したりして大切に使いましょうね。
時に皆様、おせちは召し上がりましたか?
日本では約8割の人々が食べているおせちですが、たくさんの意味があることをご存じでしょうか?今回は日本の伝統食ともいえるおせちについてお話ししていきます。
おせちの歴史はとても古く、弥生時代に神様に作物の収穫を感謝するために供え物をしはじめ、その供え物が「御節料理」と呼ばれたことから始まったようです。およそ2000年前から形を変えながらも続いているってすごいことですよね。料理として受け継がれてきたおせちですが、今のような重箱に入ったスタイルになったのは明治時代からで、「めでたさを重ねる」といった意味が込められています。お料理だけでなく、入れ物にもこだわりがあるあたり、いかに日本人にとっておせちが特別な物かが分かりますよね。
では肝心のお料理の話に移りましょう。
おせち料理の種類は全部で5種類あり、祝い肴、口取り、焼き物、煮物、酢の物に分かれています。
祝い肴とは、お祝いの席でいただくお酒の肴のことで、子孫繁栄を願った数の子、勤勉や健康に関する願いが込められている黒豆、豊作の願いが込められた田作り、長寿や延命を願ったたたきごぼうが該当します。
口取りはおせち料理の中ではじめに提供するお酒の肴のことで、紅色には魔除け、白色には清浄という意味が込められた紅白かまぼこ、学業成就の願いが込められた伊達巻き、豪華な財宝という意味が込められている錦卵、「金団」と書けることから金運上昇や商売繁盛という意味が込められた栗きんとん、健康や長生きの願いが込められた昆布巻きが該当します。
焼き物は、縁起の良い海の幸を炭火で焼いた料理のことで、「めでたい」という文字合わせや魔除けの意味がある真っ赤な色合いから縁起が良いとされる鯛、出世魚のため出世を願うために食べられる鰤、長寿を願ったり、成長や発展という意味が込められた海老、不老長寿の願いが込められたアワビや夫婦円満の願いが込められたハマグリといった貝類などが該当します。
煮物は煮しめや筑前煮が定番で、具材1つ1つに意味が込められています。
子宝に恵まれることや子孫が繁栄することが願いとして込められている里芋、穴から先をのぞくことができることから未来の見通しが良いとされるれんこん、芽が飛び出た見た目から「めでたい」と想定できるくわい、ウロコのような茎が花びらのように重なっていることから歳を重ねていけるように願いが込められたゆり根、ねじれた手綱のような形に結ぶことから縁結びや良縁の意味が込められたこんにゃくなどが該当します。
酢の物は箸休めとなる料理のことで、大根と人参を短冊状に切ってよく和えた紅白なます、邪気をはらい長生きをするという願いが込められた菊花かぶ、出世魚であるコハダを使ったコハダの粟漬けなどが該当します。
このように、おせち料理には1つ1つの食材に様々な意味や願いが込められています。
もし今年召し上がっていなくて興味を持った方がいればぜひ来年一品でも召し上がってみてください!
[2023-01-07]