松戸校 からのお知らせ:
2024年度千葉県立高校入試の講評【数学・理科】
皆様こんにちは、講師Aです。
とうとう3月となり、新年度の手帳や季節限定さくらドリンクが発売されているのを見かけると、これもまた一つの春らしさだなと感じます。私が今週一番春らしさを実感したのは花粉によるくしゃみが止まらなかった時です。この時期だけは少し高めのティッシュを買います。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、前回に引き続き、ノーバスの講師により2024年度千葉県立高校入試の講評をいたしました。
ぜひ、今後の学習にお役立てください。
【数学】(Y先生監修)
《全体の所感》
大問1にて数年来出題のなかった単元の問題が出題されたほか、大問4は会話文の読取という単元が判断できない問題形式が定着しつつあります。
今後は出題されやすいであろう単元に絞った対策は裏目に出てしまう可能性があるため、すべての単元を満遍なく学習するのが望ましいでしょう。
・大問1 小問集合
計算問題、角度の問題、確率の問題や作図問題などが出題されました。
近年出題のなかった標本調査の問題も出題されました。難易度は例年並みで、高くはありませんでしたが、幅広い単元から出題されたため、手薄な単元があった方は苦戦したかもしれません。来年以後受験される方々は、すべての単元の基本をしっかり身につけた上で臨むのが良いでしょう。山を張るのはお勧めしかねます。
・大問2 関数
例年同様、図形の性質を用いた関数の問題が出題されました。
難易度は例年並みで、1問目は基本事項を問う簡単な問題、2問目は図形の性質を用いる標準的な問題、3問目は図形の性質を用いつつ座標を文字式で表し立式していく難しい問題でした。
平行四辺形の性質は比較的関数で扱いやすいため、解き慣れている方は簡単に感じたかもしれません。来年以降受験される方で、関数に対して苦手意識をお持ちの方は、まずは基本の理解を徹底し、1問目を解けるようにしましょう。得意であるという方も、最後まで安定して解き切るには関数、図形双方への深い理解が求められますので、身を入れて学ぶようにしましょう。
・大問3 平面図形
例年同様、図形の証明問題が出されました。
難易度は例年並みで、(1)は証明事項に関する穴埋め問題、(2)は合同証明、(3)は面積を求める問題でした。(3)の面積の問題は、相似な図形の組を見つけて三平方の定理で立式する必要がある難しい問題でした。
来年以降受験される方々は、(1)は例年、ごく基本的な問題が出題されているので、必ず正解できるようにしましょう。証明文の記述は関数と並び苦手という方が多いですが、まずは文の書き方を把握し、書き慣れるにつれて徐々に複雑な条件にも対応できるようにしていきましょう。
・大問4 複合問題
昨年同様、会話文を読みつつ思考していく問題が出されました。
難易度は例年並みで、(1)は相似の性質を用いる穴埋め問題、(2)は一次関数の知識を用いる穴埋め問題、(3)は(2)で求めた式を使いnの値を求める問題でした。
ここ数年は会話文を読み、問題に答える形式での出題が続いていますが、会話のテーマは毎年異なるため、内容に合わせてどの知識を使うのが良いか考える力が問われます。大問1の対策と同様、すべての単元の基本をしっかり身につけつつ、どの知識が、どのような場面で使いうるのかを理解していくことが肝要です。
【理科】(M先生監修)
《全体の所感》出題形式は昨年同様の大問9題で変更はありませんでした。
大問1の小問集合、大問2~9どちらも、各4分野(生物、化学、物理、地学)、各履修学年からバランスよく出題されます。全体的に、基本的な問題を中心に、幾つか、思考力・計算力を求められるような(やや)難問が組み込まれる形で構成されていました。
難易度は昨年と同等か、やや難化していると見えます。
・大問1 小問集合
各4分野からバランスよく出題され、いずれも基本的な知識を問われていました。小問集合は他都道府県でも大問1で出題されていることが多いので、小問集合を解き、分からない知識は関連するものも含めて補完をするという勉強も良いです。
・大問2 中1化学・気体の発生とその性質
身近な気体の性質を調べる実験を通して、それぞれの気体の性質や実験方法に関する基本的な知識と理解を問われました。教科書の内容がある程度理解できていれば解答できるレベルでした。
・大問3 中1生物・植物の体のつくりとはたらき
光合成の実験における先生と生徒の会話文を通して、植物の体のつくりとはたらきや実験器具の使い方に関する基本的な知識と理解を問われました。
対照実験の方法を問う記述問題も出題されていましたが、定期テストでも頻出の内容でした。
・大問4 中2物理・電流と磁界
電流と磁界の関係を調べる実験を通して、電気回路や電磁誘導に関する基本的な知識と理解が問われました。
(2)と(4)は、教科書の内容を十分理解し、実際に起きる現象が正しくイメージできれば解答できるレベルでした。電流と磁界の単元は苦手意識を持つ人の多い単元ですが、一度できるようになれば高得点も狙える単元です。中1、中2の生徒さんの中で不安に思う人は復習を今のうちにしておきましょう。
・大問5 中1地学・地層、大地の変動
ある地域の地層に関する調査資料を通して、堆積岩や化石に関する基本的な知識と、地層の様子に関する理解が問われました。
(3)と(4)では、各地点における地層の様子を基に、その周辺の地層の様子を考察する必要があり、思考力が問われたが、教科書の内容を十分理解していれば解答できるレベルでした。
・大問6 中1中3物理・力の合成と分解、力のつり合い
水中の物体にはたらく力を調べる実験を通して、浮力に関する基本的な知識、フックの法則に関する理解と計算力、また、グラフから情報を読み取り活用する力を問われました。
(1)と(2)は比較的基本的な問題であったが、(3)では水・ばね・動滑車が同時に登場し、問題設定が少々複雑であったため、これまでの問題で、グラフから読み取った情報と実際に生じる現象を整理しながら解き進めていく必要があり、難易度が高めの問題でした。
・大問7 中3天体・月食
千葉県における皆既日食の観察に関する先生と生徒の会話文を通して、太陽・月・地球それぞれの動きに関する基本的な知識と理解を問われました。
(3)と(4)では、日食が生じる仕組みに関して、モデルを用いた説明が含まれており、現象の正しい理解とその応用力・思考力が問われた、難易度が高めの問題でした。
・大問8 中2化学・化学変化と物質の質量
化学変化に伴う各物質の質量変化の関係を調べる実験を通して、酸化反応に関する基本的な知識と計算力を問われました。
表から必要な情報を読み取り、計算を進めていく必要があったが、教科書の内容を十分理解していれば解答できたレベルでした。
・大問9 中3生物・生命・自然界のつながり
ある地域の生態系に関する先生と生徒の会話文を通して、食物連鎖に関する基本的な知識を問われました。教科書の内容を十分理解していれば解答できるレベルであったのと、習いたての分野ですのでできるだけ得点したいでしょう。
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[2024-03-02]