松戸校 からのお知らせ:
試験会場で本当にあった怖い話 後編
みなさん、こんにちは。 講師の石井です。 本日は昨日に引き続き、「試験会場で本当にあった怖い話」と題して私の苦い経験談をお伝えします。それを通して、【太】試験会場での基本的なこころ構え【字】をお話ししたいと思います。(興味のある方は、昨日のお知らせも併せてお読みください) [第3話 先にお預かりします] あれはいまからちょうど9年前の2月13日のことです。私は併願先の私立大学の試験を受けていました。私の受験校のなかではその大学がもっとも合格可能性が高い、とされていたため、私はかえって緊張していました。 「【太】受からなかったらどうしよう?【字】」 試験会場に向かう電車に乗っているときから、【太】無性に腹が痛くなってきました【字】。緊張すると、私はすぐにお腹をこわしてしまうたちなのです。 その瞬間は、日本史の試験時間に訪れました。 あまり得意ではない科目なので、不用意な失点をしないように、基本問題でしっかり得点することが必要でした。「やるぞ、やってやるぞ!」 …そんな折り。 【太】ぐるるるるるるるるるるる【字】。 お腹です。お腹から不気味な音が…。私はトイレに行きたくて仕方なくなってきました。慎重に取り組むべき試験を、私は【太】光の速さ【字】で解きまくりました。マークミスが無いか、それを確認する暇さえありません。 私は静かに手を挙げました。 「あの…と、トイレに…お腹が…」 「大丈夫ですか。それでは、【太】先に解答用紙をお預かりします【字】」 想像通りでした。試験にもよりますが、試験中にトイレに立つときには解答用紙を提出しなければならない場合もあります。 みなさんも注意してください。 そしてなにより、試験直前の体調管理にはご注意を… [最終話 無い!] あれは、昨日書いた前期試験に落ちてしまったあとの、後期試験での出来事です。熱を出して思ったように勉強の成果を発揮できなかった私は、捲土重来を期して後期試験に挑みました。 「受験生の方はこちらで受験票を提示してくださあい」 間延びした調子で、試験官が受験票の提示を呼びかけています。提示に応じようとしたそのときでした。 「…?!」 無い。 無い。 【太】受験票が無い【字】。 これまでの勉強の成果を発揮することもできないまま、体調管理の不徹底やら、受験票の忘れ物やらといった、【太】こんな下らない理由でおれは不合格になるのか…【字】。 「どうしました?ああ、受験票忘れちゃった。あー。じゃあ、ちょっとこっちに来てください」 私は試験委員会の本部とやらに連行され、仮受験票とやらを交付されました。どうやら受験をすることだけはできるらしく、言いようもない安堵感に包まれたのを鮮明に覚えています。 「【太】では、明日9時に正式な受験票をもって、本部に出頭してください【字】」 (ちなみに「明日」の発音は「みょうにち」でした) 試験中は、気が気ではありませんでした。ひょっとすると、受験をできたというだけで、大きく減点されてしまうのではないか。いまこうして【太】必死に試験を受けても、受験票を忘れたという事実によって最初から不合格は決定的なのではないか【字】。 そんな思いを振り払おうとする、きわめて不安定な状態での受験となりました。じぶんが悪いにはちがいありませんが、「つらい」とか「苦しい」なんてものではありませんでした。 * * * いかがでしたか。 【太】 1) 緊急事態のときには、どんなことでも試験官まで。 2) 勝手な行動は、不正行為とみなされる可能性がある。 3) 直前期は、無理な勉強をするよりよく休む。 4) 試験中のトイレは、答案を提出させられるかも… 5) 忘れ物は無用な不安のもと!前日までに準備して荷物チェック。 【字】 みなさんが怖い話の新たな主人公とならずに試験を終えられますように…
[2011-02-13]