松戸校 からのお知らせ:
最近のニュース
こんにちは!講師の鈴木です。
ここ最近のニュースでは韓国との外交問題、特に竹島についてや、香港の活動家が尖閣諸島に上陸したことなど、領土問題が話題となっていますね。
また7月には北方領土にメドベージェフ首相が訪れています。
なぜ今諸外国が領土問題を刺激しているのか…というのはニュースやワイドショーでみてください(^^;)
なぜ領土問題はそんなにどの国も必死なんだろうか?小さな島なら揉めてしまうくらいならあげてしまえばいいじゃないかと思う人もいるのではないでしょうか。
ではここで問題!国が成立するには何が必要だったかな?
答えは住民、領域、政府の3つでしたね。
中3生大丈夫でしたか?
というわけで国家の要素として領土といった明確な領域があります。
領土は国としてあるためにとても大切なものですね。
領土問題で騒がれてる島ぐらいなくてもいいじゃんと思うかもしれませんが、問題は「領土」だけではないんですね。
細かい話ですが、国の要件の一つは明確には「領土」ではなく「領域」です。領域とは領土、領海、領空のことです。だから島の上の空と周りの海も関係してきます。
そこで大事なのが海!
まず領海は基本的には12海里以内(約22㎞)まで国は設定できます。そして領海ではないけれど魚や海底などの資源を独占することのできる排他的経済水域を200海里(約370㎞)設定できます。この排他的経済水域がポイントなんですね。
これが設定されると、外国はその海を通ることができますがそこで漁業したり、海底資源を開発することはできません。
370㎞もそんな場所があるのとないのでは全然違いますね。
特に日本は世界トップの魚消費国です。これについては特に北方領土が大きく関係します。
北方領土近海は魚介類の宝庫です。さらに、北方領土があるのとないのでは日本の広さが全く違うのです。
ここで一つクイズを。日本は世界で何番目の広さでしょうか?
※領土だけに限らず海も入れてです
正解はなんと6番目です!
これは排他的経済水域をいれた広さです。193カ国ある中で(国連加盟数)海も入れると日本は世界で6番目に大きいのです。しかしこれは北方領土を入れての話で、それをロシアの領土だとすると7番目です。…それでも広いですけどね。
漁業以外で関係するのは海底資源の話です。これは尖閣諸島が特に関係あります。中東やロシアといった国と違い石油やガスなど資源がありませんが、日本近海の海底には資源があるのです。日本は尖閣諸島を1895年に日本の領土としました。しかし1968年に調査で海底に油田があると発表されて1971年に中国が尖閣諸島は日本の領土ではないと抗議してきたのです。日本側としては今更抗議するのかよ、という感じですがそれ以来今日まで揉めています。ちなみに尖閣諸島は中国だけではなく台湾も自分の領土だと主張しています。
今ニュースで騒がれている領土問題は国にとってとても大切な課題であり、すぐには解決することのできない問題です。これからどうなっていくのか注目していってください。
[2012-08-28]