松戸校 からのお知らせ:
優曇華の花
こんにちは、講師の五十嵐です。
突然ですが、みなさまは優曇華の花というものを知っていますか?
優曇華というのは仏教のお話の中での想像上の花で、正式名称は優曇波羅華(ウドゥンバラ・プシュバ)と言い、3000年に1度咲き、咲いた時には仏教の中での偉い人が現世に現れると言われています。 古来日本では、なんと「虫の卵」が優曇華の花と見なされ、吉凶いずれかの前兆とされてきました。
その虫の卵は、「クサカゲロウ」という虫の卵です。クサカゲロウという虫の卵は、とてもおもしろい形をしていて、白い糸の先に緑色の卵がぶら下がる形になっています。こんなに面白い形をしているから、昔の人は正体がわからずに、優曇華の花としたのかも知れませんね。
この卵からは、アリジゴクのような姿をした幼虫が現れます。この幼虫はアブラムシなどを食べて成長します。いわゆる、益虫です。成虫は、緑色で細長い姿をしています。寿命が短いことでしられる「カゲロウ」とは違い、何か月か生きます。ところで、クサカゲロウという名前は大体の人は「草色のカゲロウ」ということでクサカゲロウだと思うのですが、実際は「臭いカゲロウ」からクサカゲロウという名前が出来たと言われています(これも諸説あるうちの1つですが)。実際に、種類によっては臭いです。
最後に、この優曇華の花(クサカゲロウの卵)は珍しいものではありません。写真以外にもいろいろな形のものがあるので、探してみてください。
[2012-09-11]