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バッタとキリギリスの話
こんにちは、講師の五十嵐です。もう秋ですね。最近夜は寒いので風邪を引かないように気を付けましょう。
気温も低くなり見られる昆虫の種類も少なくなってきました。しかし、秋の虫と言えば、バッタやコオロギ、キリギリスが思い付きますね!コオロギやキリギリスは鳴く虫としてもよく知られています。これらバッタ、コオロギ、キリギリスはバッタ目(直翅目)と呼ばれるグループに属している昆虫です。バッタ目の昆虫は日本に、150種類以上生息しています。
☆バッタとコオロギ、キリギリスの違い
バッタ目の昆虫は、バッタ亜目とキリギリス亜目の2つに分けることができます。バッタ亜目は、トノサマバッタやイナゴ、ショウリョウバッタのような、皆さんがいわゆる「バッタ」と呼ぶ昆虫のグループです。一方、キリギリス亜目には、コオロギやキリギリス以外にケラやカマドウマなども含まれます。バッタ亜目とキリギリス亜目の昆虫は、姿は似ていますがどのような違いがあるのでしょうか?今回はその一部を紹介していきます。1つ目は触覚の長さです。キリギリス亜目の昆虫はバッタ亜目の昆虫に比べて長い触覚を持っています。これは、キリギリス亜目の昆虫は夜行性のものが多いためと考えられています。次に、食べるものが違います。バッタ亜目の昆虫はほとんどが植物だけを食べますが、キリギリス亜目の昆虫は雑食や肉食のものが多いです。ですから、キリギリス亜目の昆虫は顎が発達しています。噛まれないように注意してください。最後に、耳の位置が違います。バッタ亜目の昆虫は胸部と腹部の間に耳があります。キリギリス亜目の昆虫はなんと前脚に耳があります。
☆なぜキリギリスは鳴くの?
キリギリス亜目の昆虫は、オスが前翅をこすり合わせて鳴きます。メスは鳴きません。2枚の前翅は、1枚にやすりのようなぎざぎざが、もう1枚にはでっぱりがついていて、前翅同士を素早く擦り合わせることで、音が出を出しています。では、なぜキリギリス亜目の昆虫は鳴くのでしょうか?一番の理由は、オスがメスと出会うために鳴きます。他には、鳴いている個体が危険を感じて鳴き止むことで、他の個体に危険を知らせることができると考えられています。
[2012-10-13]