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赤錆・黒錆

こんにちは、講師の村瀬です。


突然ですが、近況報告を。
ペンチを部屋の隅っこに放置していたら、赤い錆(さび)が出来ていて、床にもこびりついてしまっていました。
というわけで、今日は錆についてお話しようと思います。


まず、錆とはなにか。それは、金属(主に鉄)が酸素と反応を起こしてできる化合物です。
この反応を、酸化還元反応といいます。受験生の皆さんは知っていますよね。
湿気が高かったり気温が高いと、この反応は起こりやすくなります。


では、皆さんは錆には二種類あるのを知っていますか?赤錆と黒錆です。
たぶんみなさんは錆といえば、赤いボロボロとした錆を思い浮かべるでしょう。
これが赤錆です。
実際はもっと複雑なのですが、化学式はFe2O3(数字は文字の右下に小さく書きます)で、隙間が多いため触るとボロボロしています。湿気が高く日の当たる場所におけば簡単に出来ます。放置すれば、どんどん反応が起き、中まで赤くさびていきます。
一方、黒錆は、化学式はFe3O4(数字は文字の右下に小さく書きます)で、隙間があまりないので、ボロボロすることがなく、中まで反応せず表面だけさびている状態です。金属を高温で熱すると黒錆ができます。放置しても、表面がコーティングされている状態なので、金属は反応しないまま残ります。
ですから、金物の製品は赤錆のボロボロを防ぐため、先に熱して黒錆でコーティングしてしまうものもあるようです。


みなさんも鉄でできたものは、赤くさびないようにきちんとしまっておきましょう。

[2012-10-20]

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