松戸校 からのお知らせ:
黒錆・赤錆
こんにちは。講師の松本です。
突然ですが、近況報告を。
鉄骨を部屋の隅っこに放置していたら、赤い錆(さび)が出来ていて、床にもこびりついてしまっていました、、、
という状況には全くなっていないですが、ブログの内容を何書けばいいのか完全に迷っているところに村瀬先生がサビのお話をしてくれたので今回はこれに乗っかりサビのお話を!!ただ、少し難しいかもしれません。
赤錆を発生させないようにするということは金属全般で大事なことですが、実は表面の黒錆をわざわざ除去してまで、故意に赤錆を発生させる状況も存在するんです。それは、建築現場において部材と部材をつなぎ合わせる時(接合部)です。
建築現場ではよく高力ボルトというボルトが使われていますが、このボルトの軸方向に対して垂直な力には、摩擦で抵抗します。ということは、摩擦が強く発生すればするほど、良い状況ということになります。
なめらかな面と、ザラザラな面ではもちろんザラザラな面の方が摩擦は強く発生します。なので部材にわざと赤錆を発生させて表面をザラザラにしてからボルト・ナットを締めて、摩擦力をあげようとするのが目的です。(ここでボルトとナットをきつく締めたほうが摩擦力は大きくなります。)
写真は左右方向に部材が引っ張られると思ってください。写真でも、楕円で囲った部分に若干錆が見られますよね?
ちなみに赤錆を発生させないと強度が半分程度になってしまうこともあります。
みなさんも接合部に高力ボルトを使用するときは、赤く錆びるようにきちんと処理しましょう。
[2012-10-22]