松戸校 からのお知らせ:
常与寺
こんにちは。講師の吉田です。
ブログのネタを考えていたところ、高3の弟の、日本史の課題を少し手伝ったので(少しだけです)その時にテーマとした「常与寺」を紹介しようと思います。手抜きではありません笑
私は流山市に現在住んでいるのですが、その流山市にこの常与寺があります。このお寺には「千葉師範学校発祥之地」と書かれた碑があります。寺院自体は鎌倉時代に創建されたものなのですが、実は明治5年に千葉県の教員養成所がこの常与寺に設置されたのです。
教員養成所というのは文字通り教員に育て上げるための施設です。明治5年というのは「学制」が出された年です(受験生ならわかりますよね笑)。つまり学制が発布されたことで教員の養成が急務となり、この常与寺に設置されたというわけです。
当時流山市は「印旛県」の一部であったので、この教員養成所は「印旛官員共立学舎」という名称でした。ところが翌年「木更津県」と合併したことにより千葉県が誕生したことでこの「印旛官員共立学舎」も現在の千葉市に移転することとなりました。名称も「千葉師範学校」に変更しました。
「師範学校」というのは戦前の日本独自のシステムです。これが戦後GHQの指導によってアメリカのシステムが導入され、わざわざ師範学校に行かなくても一般の大学で教員養成のための勉強ができるようになりました。師範学校は数を減らし、統合されていくこととなりました。
先ほどの「千葉師範学校」も統合されました。そして出来たのが現在の「千葉大学教育学部」です。つまり千葉県の教育の原点が流山市にあるといっても過言ではないのです。
と、地元自慢みたいになってきたのでここら辺でやめておきますが、近所の寺院や神社を調べてみると意外と古い歴史を持っていたり、有名な人物や出来事と関連があったりするものです。私も小学生の時に家の近くにある香取神社という神社のおかげで、「一里塚」について知ることができました(「一里塚」が気になる人は調べてみてください)。
[2012-12-13]