松戸校 からのお知らせ:
寒い冬ですが…
こんにちは。講師の加藤です。センター試験も終わり中学生、高校生は公立高校入試や一般受験に向けて頑張っていることと思います。風邪やインフルエンザを予防するために外出する際はマスクの着用をお勧めします。
さて今日は最近読んだ本の中で「特攻隊」が登場してきたので彼らについて少しお話したいと思います。特攻隊とは特別攻撃隊の略称です。太平洋戦争末期に編成された当時の海軍士官や海兵隊からなる零戦パイロットたちでした。その中でも一番知られているのが神風特攻隊だと思います。彼らは決して自ら望んで特攻兵になった訳ではありませんでした。戦争末期になると戦局が厳しくなり、戦闘機パイロットに特別攻撃を志望するか否かの紙が渡されたそうです。当時の時代の風潮では、志願しないなどという行為は反逆行為とされ、軍法会議で死罪にあたるものでした。それゆえ強制されたと言っても過言ではないでしょう。志願するとして紙を提出した者は特攻予備軍となり、上官から出撃命令が下されたときが彼らの死ぬときでした。驚くのは終戦間際では17、18歳の青年たちも特攻隊として徴兵されていたことです。彼らの戦闘機は訓練用の練習機でしかも訓練が足りず満足に操縦もできないまま戦地に送られました。命令が下されたパイロットは特攻隊となり片道分の燃料と何百キロもある爆薬を装備して出撃していきました。この爆薬も実は取り外しができないようにセットされていたそうです。一度特攻に出た者は死んでこいというのが当時の軍部の本音でした。しかも出撃したとしても爆薬が重すぎて、戦闘機のスピードも上がらず俊敏さは完全に失われていました。それゆえアメリカ空母に体当たりをする前にアメリカ軍の激しい迎撃によって海に撃墜されていきました。皆家族や愛する人を思い、この国の犠牲となって亡くなっていきました。
少々長くなりましたが特攻隊を少しでも理解してもらえたでしょうか。この国にはかつてこのような日本人たちがいたのです。彼らに恥じないような素晴らしい日本にしていくことが、彼らの犠牲の上に立つ我々若い世代の担う役目なのかもしれません。
[2013-01-29]