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受験勉強の追い込み

来週から中学校入試が開始します。高校入試は、昨日と今日と前期選抜がありました。大学入試も今月末から各大学にて行われ、受験生によっては三月の末までの長丁場になります。 この時期は皆んな焦るものです。「焦るな」と言われても焦ってしまうものです。僕は焦ることそれ自体は悪くないことだと思っています。けれども、焦ることによって負のスパイラルに陥ってしまってはいけません。 負のスパイラルとは、例えばこういうことです。志望校の過去問や問題集をやっていて、わからない問題に遭遇します。一問、二問ならまだしも、何問も何問も、わからない問題に遭遇すると、段々と不安になってきます。すると、自分はまだ勉強量が足りないんだ、と思って新しい問題集や参考書を大量に購入し、問題に次々と取り組んでいきます。そして、新しい問題への挑戦の中で、また新たな自分の弱点を発見し、さらに不安になります。……以下これの繰り返しです。 問題演習は大事です。けれども、僕は問題演習がすべてではないと思います。受験勉強の追い込みの時期に大切なことは「自信をつけること」です。第一志望の学校の入試問題で「問題を解けている自分を想像できる」ようになることが大事です。 僕は大学受験生だったとき、学習机の本棚に今までやってきた参考書、問題集、それから授業でまとめたノートを一面に並べました。そして、それらを見て、「俺は一年間でこれだけのことをやってきたんだ」と自分自身の目で確かめたわけです。数学は何千問と解いてきたし、英単語も一万語近くも覚えたんだ。そうすると、とても自信が湧いてきました。きっと大丈夫なはずだと。今、自信を失っていたり、入試を前にして焦ってしまっている生徒は今までやってきたもの(教科書、ノート、問題集、参考書、なんでもよいです)を目の前に並べてみて下さい。そして、目を瞑り、入試本番で問題をすらすら解けている自分を想像してください。きっと自信が出てくるはずです。 みなさん、頑張って下さい。志望が叶う事を祈っています。 講師 沙魚川徹

[2011-01-26]

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