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始まりの9月、そして10月

こんにちは、講師の山崎です。
最近はグッと寒くなりましたね。夏の暑さが嘘のようで、台風までやってきた始末です。このような季節の変わり目には風邪がとても流行りやすいので、体調管理に留意しましょう。

さて、9月というのは第2の“始まりの月”だと私は思っています。

先日N響の定期コンサートに行ってきましたが、この演奏会も9月からシーズン開始となります。
日本の学校は4月から始まるため、どうしても4月が始まりの月のような気がしてしまいますよね。しかし、欧州など新学期は9、10月から始まる地域も多くあるのですよ。
実は日本でも9月はじまりの時期もあったのです。少し昔話をしましょう。

封建制度が終末したのちの明治政府は新学期を9月からと定めていたそうです。そして大学生は徴兵から除外される特典が与えられ、勉学にいそしみ国に尽くす期待が持たれていました。当時の制度では一般の学校は9月が新学期、翌年の4月が士官学校等の軍関係学校の新学期だったのです。


この特典によって、優秀な学生の殆どが9月に一般の学校へ入学してしまい、翌4月に入学する軍関係学校への入学希望者の質が落ちてしまったため、軍部は文部行政に圧力をかけ、軍と同時期に全ての学校が新学期を向かえるようになりました。


こんな経緯もあって、4月始まりの習慣が今に至り引き継がれているようです。

始まりの季節は、気持ちを入れ替えるのに最適です。
夏休みも明け、新学期も始まったことですし、気持ちを新たにして勉強や部活に励んでください。

[2012-10-01]