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武蔵浦和校 からのお知らせ:

知っていますか?新学習指導要領

今年度より小中学校では新学習指導要領を導入し「ゆとり教育」からの脱却を目指し動き始めていますが、その指導要領の小学校5年生の学習項目を見て考えさせられました。 新たに増えた学習項目は12項目。 【計算】 ①約数・倍数 ②同分母の分数のたし算・引き算 ③分数の大小の比べ方 ④異分母分数のたし算・引き算 ⑤分数×整数 分数÷整数 【数量・単位】 ⑥ひし形・台形の面積 ⑦体積の単位(立方メートル・立方センチメートル) ⑧立方体・直方体の体積 ⑨単位量あたりの大きさ 【図形】 ⑩多角形・正多角形 ⑪図形の合同 ⑫角柱・円柱 もともと小学5年生では小数の掛け算・割り算や百分率(パーセントの計算)など非常に重要な内容を学習します。 そこに追加しての上記の12項目なのですが、学校の授業時間は年間で25コマしか増やしていません。 つまり1項目に使える時間は単純計算すると2コマ(90分)ほど。 異分母分数のたし算・引き算を90分で生徒が出来るようになるまで定着させられるのでしょうか? 特に前の学年から分からない事が増えてきている生徒は注意が必要だと思います。 なぜなら今までよりさらに分からない事が増えていくからです。 またもう一つ気になった新聞記事があったのですが、ある調査では中学入学時の生徒に基礎学力テストを行なった結果、《837×957=》の正答率が29%、《72.3×0.631=》の正答率が35%だったそうです。 小学校3~5年生で習う内容が定着しないまま中学へ入学している生徒が多いという事が感じられます。 僕の世代では『百ます計算』というドリルは無かったですが、掛け算九九などは手が痛くなるほどたくさん計算しましたし、7の段や8の段はたくさん暗唱させられました。 やはり基礎学習が足りない生徒には掛け算・足し算・引き算の百ます計算などを使って多量に計算練習を行なわせる必要性を感じます。 掛け算・割り算や繰り上がり繰り下がりの足し算・引き算がスムーズにミス無く計算できれば、中学校で習う一次方程式も解けるようになりますし、一次方程式が解ければ一次関数を理解することも出来ます。 逆をいえば小学5年生で習うパーセントの計算が出来ないのに、中学の理科の授業での食塩水の濃度や飽和水蒸気量・湿度の計算は出来ないというように、小学生で学習する事は他の科目にも大きな影響を与えます。 そう考えるととにかく基礎学力・基礎的な計算力が大切です。 百ます計算を2分くらいで正確に終わらせるくらいまで計算力を高めて、小学生の学習内容を理解し中学生に進学させたいものです。

[2010-04-20]