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坂の上の雲

坂の上の雲画像

大河ドラマの『龍馬伝』が終わり、先週から足掛け3年で放送されるスペシャルドラマ『坂の上の雲』の第二部が始まりました。 日清戦争・日露戦争を経て日本が大きく変わっていく時代を描いた司馬遼太郎さんの歴史小説が原作になったドラマです。 伊予(今の愛媛県)出身の秋山好古・真之兄弟そして真之の幼馴染の俳人正岡子規の三人を主人公として、激動の明治時代を描いた物語。 とても内容の濃いドラマになっていて、僕は毎週楽しみに観ています。 先週主人公の一人の正岡子規が死を迎えるシーンでは、僕も同じ35歳という事で感情移入をしてしまい涙を抑える事が出来ませんでした。 中学3年生では近代の俳句を学ぶときに正岡子規の 『いくたびも 雪の深さを たずねけり』 という句を学びます。上の句は病気で外の景色が見えない子規が「いまはどのくらい雪が積もっているんだ?」と聞く様子が詠まれています。 彼は25歳ころから病気を患いました。病床にあり自力で立てなくなっても日本の俳句を良くしようと思う気持ちを最後まで持ち続け、たくさんの写実的な俳句を作りました。 そして弟子の高浜虚子や河東碧悟桐など近代を支える俳人を育てました。 このドラマを見ていると僕も明治時代に生きた彼らのように、長い坂の上にある空に浮かぶ一筋の雲を見上げて坂道を登るように、一歩一歩進んで行かないといけないなと思わされます。 皆さんにも是非見てほしいドラマです。

[2010-12-14]