大船校 からのお知らせ:
103万円の壁
立冬が過ぎ、11月22日には小雪を迎えます。まだ雪は降りそうにないですが、気温がかなり低くなっているのを感じます。コートやマフラー、手袋に加えて、室内でも防寒できるようにひざ掛けなどがあると良いでしょう。
さて、みなさんは高校や大学に入ったらアルバイトをしたいと考えていますか。現在、アルバイトで103万円以上稼ぐと所得税が発生するため、11月から12月にかけて働き控えというものが増えています。これを受けて、自民党・公明党・国民民主党は条件の103万円を178万円へと引き上げるという政策を打ち出しました。この178万円というのは、現行制度の制定から現在までに上昇した物価を考慮したものです。
しかし、反応は賛否両論でした。企業では7割ほどが賛成しており、理由としては主に人手不足が解消されることが挙げられていましたが、反対した企業は財源不足が起こる可能性を指摘していました。また、地方自治体は税収の減少により市民生活に影響が出ると懸念していました。さらに、個人で考えたとき、所得税が課せられなくなっても、106万円~130万円を超えると保険料の支払いが生じるため、あまり意味がないという意見もありました。
給料が物価の上昇に追い付いていないという日本の状況に変革が起きようとしてますが、長年放置してきた問題であるため、大幅な変化には抵抗感が生まれるようです。利点と欠点を考慮して現代にとって最適な変化が起こることを期待しています。
[2024-11-21]