大宮東口校 からのお知らせ:
定期テストの復習は、結局どうやれば?
皆さん、こんにちは。個別指導塾ノーバス大宮東口校専任講師の笠木です。中高生の皆さん、中間試験お疲れ様でした。試験では、すべてを出し尽くせましたでしょうか?悔いなく、戦い抜いてきましたか?しっかり振り返りをして、次に活かしていきたいですね。
さて、今回は定期テストの復習の仕方を具体的に紹介します。復習をしない、もしくは間違い直しをするだけで満足していませんか?
今回は復習するタイミング、どんなやり方が効率的で本質的なのかを紹介します。最後には定期テスト反省レポートの書き方をご紹介します。
定期テストの復習の大切さ
【復習】とは、これまでに勉強したことを今後も勉強したてのように理解した状態に保つためにするものです。
しかし、「復習した方がいいのは分かってるよ」とは思うものの、実際どうやって復習したらいいかがわからないなんてことはよくあります。とりあえずパラパラと過去のテストを見返したり、「やりっ放しは良くないよな」と思いつつ、過去のテストを取り出してみたりする人もいるでしょう。
しかし、ただ漠然と読み直しているだけではあまり復習の効果はありません。ですが、定期テストを「正しい方法で復習する」ことで、日々の勉強への向き合い方、次の定期テストや模擬試験対策などがより洗練されるのです。定期テストの成績を上げることは模試・入試にも直結します。
定期テストの復習の仕方
〇復習をし始める時期
復習はもちろん早い方がいいですね。可能であればテストが終わったその日のうちがいいでしょう。しかし、定期テストの多くが回答を翌週以降に知ることになるので、なかなか復習しにくいですよね。
そのため、自分の答案が返されたらすぐに復習するといいでしょう。それまでは試験を解いている時に気になった項目や、明らかに目標に届かなかった分野の復習を教科書やノートを使っていきましょう。
具体的な復習の方法
定期考査の復習を大きく2段階に分けて行っています。
・どこが間違っていたのかの確認(間違い直し)
・次回は新たに何をするか(勉強法自体の見直し)
第1段階 間違い直し
これは非常に基本的な部分です。
具体的には
1.テストで間違えた場所を確認する
2.なぜ正解と異なるのかを理解する
3.わからない場合は質問するなどして解決する
と表にするまでもなくできている方は多いと思いますが、この基本的なことが重要です。ここまでしなくても次の定期テストには関係ないことが多いかもしれませんが、テストで好成績をとる、志望校に合格することがゴールではありません。
間違えたところを確認する際は、問題を解いている時の自分がどの程度自信を持って回答したかを思い出しながら行いましょう。
簡単に正解できると思っていたのに不正解だった場合は、「普段だったらできた問題だから大丈夫」と思わずにどこに勘違いやミスが生じたのかを具体的に考えてください。
反対に、そもそも間違っているだろうと思って回答した場合は、なぜ問題を解いている時に正しい答えがわからなかったのかを勉強法にも着目して考えましょう。
第2段階 勉強法の見直し
第1段階で間違えた理由などを把握した後は、次回のテストに向けて新たな対策を考えることが大事です。
間違えたものを把握するだけでは成績アップに繋がりません。勉強の仕方や授業の受け方などの根本的な点まで反省しないと結局次のテストでも同じような失敗を繰り返すことになります。
例えば英語のテストである問題を間違えたとします。それを「この単語の意味は〇〇だったな~」と終わらしたら(1段階目)もちろん知識は身につきますが、次のテストで同じような間違いをする可能性はまだ残っています。
つまり、このままだと根本的な解決にはなっていない、ということです。点数を上げて、合格に近づけるためには「勉強法そのもの」の見直しが必要なのです!そこで次回から何を新たにするべきかを考えましょう。
たとえば、同じ単語の間違いでも教科書に載っていた単語なのか、指定された単語帳の単語なのか、という違いがありますよね。それを踏まえて「教科書の単語を重点的に復習する」と新たに対策を立てることで同じ系統の間違いをしなくなる➡点数が上がる訳です。漠然と何をするかを決める人は多いと思うのですが、各間違いごとに対してどういうアプローチが足りなかったのかを考えるのは非常に重要です。
他にも、たとえば数学などで問題集をすべてやり終えてたけど解けない問題があったりすると思います。そういう場合は新たな対策というよりはどういう考え方が必要だったのかを考えましょう。
「解答に詰まった時は文章を読みなおす」
「文字で置き換えた時は条件もセットで書いておく」
といった自分なりのミスの防止法が貯まることで間違えにくくなります。これはケアレスミス対策にもなるのでオススメです。
〇定期テスト反省レポートを作る
このような2段階の復習を終えた後は、定期テスト反省レポートを作成して、今回出た問題と解決法を可視化できるようにしましょう。
・タイトルは「科目名テスト反省レポート」にしておく
・中身は「テストの年月日 点数」を見出しにして
・具体的な間違い→次回からの対策という形で
・単語を間違えた→単語帳を覚えているか確認
・公式を思い出せなかった→問題集を解き直す
・人名の漢字を間違えた→怪しい漢字はテスト前に見直す
というように各間違いを対策とセットで書いておくことで、確実に間違いを潰しながら次に繋がる勉強をすることができます。一度レポートを作成したらテストそのものを見直す必要はありません。
まとめ
今までの内容をまとめると次のようになります。
〇復習とは、いつでも勉強したてと同じ理解を保てるようにすること
〇その復習には2段階あって、1段階目が間違いを直すこと、2段階目が次回以降どう行動を変化させるか考えること
〇2段階の復習が終わったら反省レポートを作成して課題点を可視化する
このようなプロセスを踏むことで、確実に成績が向上し、合格も近づいてきます。今回は定期テストに絞って紹介しましたが、同様なやり方は模擬試験にも応用できます。ぜひこのやり方で成績をアップさせていきましょう。
[2020-10-20]