大宮東口校 からのお知らせ:
5・6年生からでも狙える中学受験校選びのススメ
こんにちは、個別指導塾ノーバス大宮東口校です。
今回は中学受験において、高学年からでも狙える学校についてお話しします。
今まで、中学受験は「塾通いは4年生から」という常識がありました。
ですが、「偏差値にとらわれた学校選び」は、大学受験でむしろ不利になる恐れがあります。
自分の志望する大学への進学実績や推薦入試など中学入学時と状況が180度変わる生徒さんもいます。
そのため、進路の選択肢を多く残すためにも塾通いを1~2年の短期間でおさえ、行けるところに行くという“ゆる受験”が増えています。
まず、塾側としては、この'ゆる受験'については話すことは少ないですし、おススメもしません。
「中学受験をする場合、塾は最低でも小4から」
「受験直前の5年生・6年生では習い事はあきらめないと、志望校には合格できない」
「3年間、親は子供に付きっ切りで勉強を見てやる必要がある」
こうしたことは、長らく中学受験の世界で「常識」とされてきました。
しかし近年、1~2年の短期間の塾通いで中学受験を行う層が増えつつあるのも現状です。
少子化の中でも、中学受験をする生徒の数は年々増えており、今後も増加傾向になると言われています。
昨年のコロナ禍による長期休校や緊急事態宣言時の、私立の学校の対応が公立よりも早かったこと、そして学習指導要領の改訂による、大学入試を見据え、先取り学習ができる中学受験の需要が高まりました。
ですが、受験を考え出したのが、5・6年生になってから考え出したという家庭において、従来とは異なる受験スタイルを選択することが増えてきました。
『習い事を続けたまま受験をしたい』
『受験勉強はさせたいけれど、塾に3年間通わせるのは大変なので、1年だけ受験勉強をさせて、中堅私立に進学させたい』
『4教科まんべんなく勉強するのではなく、子供が得意な分野を評価してくれる試験方式の学校に進学させたい』
といった“ゆる受験”への指導の要望は近年増加傾向にあります。
背景には、家庭の教育観の多様化、入試制度の変革があります。
大手塾は立場上、話したがりませんが、受験の過熱は中堅~上位の学校を中心とした話です。
1年だけの受験勉強で受かる学校はたくさんあります。
なかには魅力的な学校もたくさんあります。
習い事や得意なものを伸ばしつつ、偏差値的におトクな学校に入るのは、新しい選択肢になっていくかもしれません。
・中学受験での偏差値50は高校受験での偏差値70相当
ゆる受験を選択した場合、1年間の受験準備をして狙えるのは、偏差値50程度の学校になります。
偏差値50と聞くと、ちょっと低いのではと思ってしまう親御さんも多いかもしれません。しかし、受験塾に通う優秀な子供たちの中で、真ん中くらいの成績にあたります。
また、中学受験での偏差値50は高校受験での偏差値70ほどに相当します。
1年間の受験勉強で合格できる学校の中にも、魅力的な教育をしてくれる学校はたくさんあります。
歴史や伝統、高い教育力があるが、派手にPRすることを好まないために、あまり知られていない学校が埋もれているのです。
こうした学校は特に伝統的な女子校に多いです。
共立女子、跡見学園はおススメです。
共立女子、跡見学園は20年ほど前まで、女子校トップの桜蔭の併願先として人気でした。
共学校の躍進もあり、このところ偏差値は低迷傾向ですが、教育力が下がったわけではありません。
共立女子は内部進学の権利をキープしつつ、難関大を目指すという子が昔から多いため、進学指導の力には定評があります。
共通していえるのは、子供たちが自分のやりたいことを見つけて6年間打ち込める、のびのびした雰囲気があるということ。また、ベテラン教員が若い教員を上手に教育し、それぞれの校風になじませている印象があります。
また、
三輪田学園、富士見、普連土学園の3校も検討されると良いでしょう。
三輪田学園は教員の指導力が極めて高い学校です。
富士見はGMARCHをはじめ、国公立大学にも多くの現役合格者を出し、2020年は東京大学の推薦入試合格者も出ています。
普連土学園は英語教育にたけており、1学年120人ほどの小規模校で面倒見が良い学校です。
学校の授業ペースは比較的緩やかですので、塾で先取りをして受験対策をしていくとさらに良いです。
1年での合格は少し難しいですが、チャレンジする学校として候補に入れておくと良いかと思います。。
こうした伝統校は、有名大学への指定校推薦枠が充実しているので、新設の人気校に比べて偏差値で比べた割には大学進学に有利な学校でもあります。
共立女子については2年程度の対策期間が必要になりますが、その他の学校であれば、6年生の夏休み前までに受験勉強を始めれば十分狙える範囲でもあります。
・ゆる受験でオススメの男子校
獨協と日本大学豊山は候補に入れると良いかと思います。
日大豊山は日本大学の付属校の中で唯一の男子校です。
獨協は130年余りの伝統があり、獨協医科大学と同じ学校法人のため、昔から医師の家庭の子供が多く通っています。
自由な校風で、学力面でも男子特有の成長曲線に合わせた着実なカリキュラムを組んでいるのが特徴です。
日大豊山は日大への内部進学者が8割近くにのぼり、他の日大付属校に比べて内部進学が圧倒的に有利です。
ですが、基礎学力到達テスト(旧:日統一)で毎回安定した成績を取ることが前提になってきます。
中高6年間は部活動などを思い切り満喫できるという点では良い選択だと思います。
'ゆる受験'に挑戦したい
という家庭は、具体的に何から始めればよいか迷っていることもあるかと思います。
まずは日常的に読み書きと計算の習慣を身につけさせてほしいです。
偏差値50程度の学校の入試問題は、標準的な学力を確認するオーソドックスな問題がほとんどです。
・'ゆる受験'の勉強法
大手塾は進度が速く、また、6年生になるまで学校の勉強しかしていなかった子は、学校で習わない単元が多くあるために、授業についていけません。
比較的ペースがゆるやかな塾ならギリギリなんとかなるかもしれませんが、10人以上の集団授業はきついでしょう。
小回りが利く地元密着の中小塾や個別指導、家庭教師などで基礎を丁寧に教えてもらうのが近道です。
受験教科は国語と算数に絞り込んだ2教科型受験に特化する勉強がおススメです。
特に算数は学校の勉強と入試問題とのギャップが大きい教科です。
10月ごろまでには基礎レベルの問題集を終わらせられると良いでしょう。
一方、4教科型の場合には、理科と社会を基礎レベルの問題集でしっかり仕上げるようにしましょう。
オーソドックスな問題がメインなので、基礎固めや問題演習が入試対策に直結します。
できるだけ、標準レベルの問題を落とさないように学習していくことが大事です。
受験家庭はつい、偏差値にとらわれた学校選びをしがちです。
実際には、手ごろで面倒見の良い学校もありますし、家庭ごとのスタイルに合った受験も可能です。
ご家庭で無理のない“ゆる受験”についても検討されるかと良いかと思います。
ノーバスでは、授業含め、各教科ごとに生徒に合った勉強法を講師陣がアドバイスしています。
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[2021-11-06]