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大宮西口校 からのお知らせ:

きけ わだつみのこえ

きけ わだつみのこえ画像

こんにちは。

ノーバス大宮西口校の大塚です。


先日、高校生のSくんと授業前に面談をしました。


彼はメンタル面の不安を抱え、

塾を2ヶ月休んでいたのですが、、、


いきなり、こんなふうに質問されたんです。


「先生に言われて、本を読むようになったんですよ。


今の僕におススメできる本、ありますか?」と。


希死願望とも戦いながら、

もがいてきたSくんです。


そんな彼に勧めた本は、

『きけ わだつみのこえ』(岩波文庫)でした。


この本は、戦時中の学徒兵の手記を

まとめたものです。


第二次世界大戦の末期、

自分の愛する人を守るため、

この国の未来を守るため、


20歳前後の若者たちが

飛行機に片道の燃料と爆弾を積んで

敵陣に突っ込んでいったのです。


極限状態に置かれた若者の声は、

あまりにリアルで重いです。


人間とは何か?

生きるとは?

死ぬとは?


私は18のとき、この本と出合い、

胸が熱くなりました。


そうして、だらだら生きている自分が

とても恥ずかしくなりました。


やりたいことがわからない…。

自分に価値があるように思えない…。


何のために勉強するのだろう?

何のために生きているのだろう?


そんな茫漠とした不安や虚無感は、

多感な若者につきものではありますよね。


ただ、僕らは志高く散った先人たちから

バトンを受けて生かされてもいるのです。


適当にいいかげんに生きていたら、

そんな先人たちに顔向けできませんよね。


今の環境下でできることに取り組み、

日々を精いっぱい生きることが

僕らに課せられた使命なのだと思います。


「きみと同じ年頃の学生たちの言葉なんだ。

強制的に勉強も中断させられてさ…。

彼らの言葉にきっと感じるものがあると思う」


Sくんには、そんなふうに伝えました。


Sくんに推薦した手前、

私も久しぶりに本を読み返してみました。


はっきり言って、

自分も人間としてまだまだです。


生徒さんたちに伴走しながら、

彼らの道しるべとなれるよう

私ももっともっと人格を磨きます!


【お問合せ先】

ノーバス・大宮西口校

℡.048-853-5515

[2023-10-05]

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