大宮西口校 からのお知らせ:
「読む」力について
こんにちは。
大宮西口校の大塚です。
4月に実施された全国学力テストの結果が
先日公表されました。
SNSや動画視聴長いほど全教科で正答率低く…全国学力テスト、中学国語の正答率は最低に : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
中学校の国語は、
「読む」問題の正答率が特に低く、
正答率も過去最低だったそうです。
子どもの読解力低下は
ここ何年も危惧されてきたことなので、
今回の結果はさもありなんといった感じです。
塾の教室においても、
少し長い文章に取り組ませると、
途端に集中が切れてしまう子がいます。
今回の調査結果では、
スマホなどで動画視聴する時間が長い子ほど
正答率が低くなる傾向があったとのこと。
SNSの利用時間が
「1日30分未満」と答えたグループは、
小中学校の全教科で最も成績がよく、
「1日4時間以上」と答えたグループは、
最も成績が悪かったそうです。
いろんな生徒と接していても、
スマホ依存の改善は相当に難しく、
もはや薬物中毒者と変わらない印象すら受けます。
個人的にもう1つ気になるのは、
国を挙げて英語の「話す」教育に偏重しすぎて、
国語力の涵養が疎かになっていないかということ。
仕事柄、中学高校にお邪魔する機会も多いのですが、
どこの学校の先生も判で押したように
「ウチは英語教育に力を入れています」
とおっしゃられます。
英語を話せるだけの人間を作ることが
果たして教育なのか
正直なところ疑問を覚えたりもします。
文章を読んで考える力は、
一朝一夕にはつきません。
短くわかりやすい文章を入り口にしつつ、
少しづつ抽象度の高い文章とも格闘し、
自分の脳に負荷をかけていく…。
そんなところから
思考の厚みや深さが生まれるのでは
と思っています。
読解力低下の問題は
書店の減少ともリンクしていそうです。
夏休み中の生徒さんがひとりでも多く
活字に触れてくれることを望みます。
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ノーバス・大宮西口校
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[2024-08-06]