大宮西口校 からのお知らせ:
先生のおススメ本②
こんにちは!大宮西口校の講師の日下部です。
9月も終盤にさしかかり、もうすぐで10月を迎えようとしています。季節の変わり目ですので、体調には十分に気を付けて過ごしてください。
ところで皆さんは、秋というと何を思い浮かべますか?「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」とたくさんのことがイメージできますが、今回は「読書の秋」ということで、私のお薦め本を紹介したいと思います。
私のお薦めしたい本は、二宮敦人著『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』です。この本は、当時、東京藝術大学の妻を持つ著者が、藝大生の風変りな日常に興味を持ったことから始まったノンフィクションエッセイです。
最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常 (新潮文庫) | 二宮 敦人 |本 | 通販 | Amazon
本書には、たくさんのエピソードが掲載されているのですが、面白いエピソードを一つ紹介したいと思います。
藝大の美校の敷地は、上野動物園とフェンス一つで接していて、ある美校の学生からはこんな逸話がありました。『動物園って「ライオン」とか「トラ」とかの立札があるじゃないですか。工芸家の学生が「ホモ・サピエンス」の札をそっくりに作って、藝大との間のフェンスにかけたそうです。』
もちろん、上野動物園から抗議を受けて立札は撤去されています…
また、現在King Gnuのボーカルをしている井口理さんは、藝大の音校の卒業生なんです。そのため、本書ではバンド結成前の学生時代の井口理さんのインタビューをも読むことができます。
今回紹介した『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』は、どのお話も独特なものばかりですが、どの学生も自身の「好き」を追及していることから、自分の興味の向くままに生活している人がとても魅力的に見えるはずです。
皆さんも、現在夢中になっていることがあれば、とことん追求してみるのもいいと思います。もしかしたら、自分の好きなことを仕事にすることができるかもしれません。
また、日常生活に退屈している人も、勉強、趣味、推しなど、なにか一つでも夢中になれるものを見つけてみてください!
[2024-09-25]