大宮西口校 からのお知らせ:
文法的な正しさとその先へ
こんにちは。
ノーバス大宮西口校の大塚です。
お預かりしている中1生の中に、
せっかく英語が得意なくせに
テストで凡ミスを重ねるAくんがいます。
幼少期から英会話スクールに通い、
ネイティブの発音にも
慣れ親しんでいるはずなのに…。
三単現の「s」が抜けていたり、
文頭の単語を大文字にし忘れたり、
文尾にピリオドを付け忘れたり、、、
そんなことで、何カ所も減点されています。
当のAくん曰く、
「でも、言語なんだから、
相手に伝われば、よくないですか?」
とのこと。
もちろん、彼の言うことも一理あるのです。
例えば、、、
ビートルズは、「Ticket To Ride/涙の乗車券」という曲で、
「She don’t care!」と歌っていますし、
ボン・ジョヴィは、「She Don’t Know Me」という曲で、
このタイトル・フレーズを連呼しています。
上記の文を文法的に正すと、
「She doesn’t care!」であり、
「She doesn’t know me.」ですよね。
もちろん、作詞する人間は、
そんなことなど重々承知しています。
そのうえで、フレーズとして、
メロディーに乗りやすいかどうか、
聴き手に伝わりやすいかどうか、
クールに聴こえるかどうか、、、
そういうことを吟味しながら、
あえてハズしているのです。
彼らは決して文法を知らずに
間違えているわけではありません。
日本には「守破離」という言葉があります。
「守」は、師の流儀や基本の型を守る段階。
「破」は、型を極めた後、工夫して型を破る段階。
「離」は、独自の型を作り、師から離れる段階。
件のAくんには、そんな例を用いながら、
「型」を身に付ける重要性を説いてみるのですが…
正直、あまり響いている感じはありません(^^;)
それでも、いつか伝わることを信じて、
根気強く諭していくしかありませんね。
私も日々勉強です!
【お問合せ先】
ノーバス・大宮西口校
℡.048-853-5515
[2022-08-24]