熊本尾ノ上校 からのお知らせ:
”忘却曲線”と”宿題”の関係
こんにちは。塾長です。
今日は、“忘れる”をテーマに話します。
人間は忘れる生き物
エビングハウスの忘却曲線って、ご存知ですか?ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表したもので、人間が覚えたことをどれくらいの速さで忘れていくかを実験したグラフです。人が無意味な文字の羅列を記憶し、時間と共にどれだけ忘れるかを数値化したものです。写真の黒い曲線が、そのいわゆる“忘却曲線”です。
このグラフを見ると衝撃です。人間は覚えた直後から急速に忘れ出す生き物なんですね。20分後に約40%、1時間後に約60%、1日後には約70%も忘れているという結果になってます。塾長は、更に老化による物忘れが加算されます。あーこわい。
みなさんの勉強の悩みの種も、学んだことを忘れてしまうことではないでしょうか?習ったはずなのになんで覚えられないんだろう?どこかで聞いた気がするけど、思い出せない。これ、嘆いても仕方がないんです。脳はそういう仕組みになっているので、当たり前なのです。であれば、その仕組みを理解し、どうしたら良いのか考えていきましょう。
忘却を防ぎ、定着を図るノーバスの仕組み
どうすれば忘却を防げるのか?簡単なことです。忘れるタイミングで復習すれば良いんです。ノーバスでは以下の通り、一度教えたことをしつこく復習する仕組みになってます。
1.授業 ⇒ 2.宿題(1日後) ⇒ 3.次回授業前演習(7日後) ⇒ 4.自習・テスト前指導(1か月後)
グラフの青い線を見てください。2.宿題、3.授業前演習、4.自習・テスト前指導を経てしっかり定着する曲線になってますね。この流れに沿ってきちんとやれば、記憶は定着します。これを“ノーバス曲線”と呼んでます。(私が、勝手に)
宿題が大事!!
ここからが本題。塾生で、部活等が忙しく、なかなか塾の宿題をやってこれない生徒さんがいます。きついのはわかります。忙しいのも分かります。疲れて帰ってきて、楽しいことをしたい気持ちも分かります。でもね、今までの話で、宿題が忘却を防ぐ重要な役割を担っていることは分かりましたよね。最初の忘却を防ぐ大事なタイミングで宿題が登場しますが、これをやらないのは、あのエビングハウスの滑り台を急降下するようなもんです。
せっかく苦労してよじ登ったのに、簡単に転がり落ちますか?あの滑り台を・・・。また一番下からよじ登りますか?それはもったいない話ではないでしょうか?
たった10分の暗示
この急降下を防ぐための復習時間って、実はたった10分でいいんです。宿題10分やれば効果があるんです。簡単なことではないですか?それでも自信がない人は、毎日自分にこう暗示をかけてみてはいかがでしょうか?
「10分やれば元通り、やらなかったら急降下!」
どうです?ちょっと机に座ろうかな?って気になりませんか?10分なら、やってやろうかなって気になりませんか?これをやるのとやらないのでは、将来大きく差がつきますよ。
部活から帰って、ゲームの前に座ったそこのキミ!スマホを握りしめたそこのキミ!「10分やれば元通り、やらなかったら急降下!」だよ。
“忘却曲線”と“ノーバス曲線”、キミはどちらの波に乗る?
個別指導塾ノーバス 尾ノ上校
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[2018-05-12]