千林大宮校 からのお知らせ:
勉強はToDoリストだけでなく内面的な作業も
ある学力検査に向けて年齢、使う問題集、勉強量、時間、物理的な環境をすべて同じ条件にすれば、どの人も同じ成績になるのでしょうか?
ほとんどの方は「NO」と考えるはずです。ではここに「勉強の仕方も同じ」という項目を加えてみてはどうでしょう。少しは成績の偏りはなくなるものの、やはり全員が同じ成績にならないと感じませんか?なぜでしょうか?
もしそれで同じ成績になるのなら、もうすでに統一的な学習法が確立されているはずですし、「個性」や「これまでの知識量」などが関係なくなります。
ここで勉強の仕方の手引きとしてよく使われるのが「ToDoリスト」です。何をいつまでにどうやってするのかを書いているロードマップやマイルストーン的な「作業表」です。「作業」という点で抜けはなくなりますし、効率的な勉強の仕方や改善も図れます。ただ「学力向上」という点では十分なものとは言えません。その理由は目的が「学力検査に対応できる内面的な思考や知識が培われたか」であって、作業はそのための手段でしかないからです。
目的を達成するためには「内面的な思考まで作業化させる」ことが必要です。例えば「今、自分がわからないところがないか問いかける」「この問題を質問されたときの説明をする」「内容の関連性や重要性を判断する」などといったことです。ただこれには正解はありませんし、正しい評価もできません。
しかし、これがすべてではありませんが同じ勉強の仕方でも成績が向上する人は、こういった「内面的な作業」を想像しながら勉強をしている人かと思います。そして内面的な作業の育成は、私の経験上、先生(大人)との会話のやり取りする機会が多い生徒ほど培われているように思われます。そういった意味でも担任制1対1の指導法はもっとも効果が発揮される指導法といえるでしょう。
[2022-03-02]