宇都宮校 からのお知らせ:
2024年度公立高校入試所感
3/6(水)に実施された入試問題を解いてみましたが、出題順番や配点が変わっていたり、共通テストっぽいなと感じたりする問題があって解いていて楽しいものでした。
トータルで難易度は昨年と変わらないか簡単と感じました。
数学は証明に久々の円周角が登場して最近の過去問ではお目に掛かれない代物で難しいと感じた子もいたかもしれません。ですが、関数は力ずくで解ける問題だったので昨年の入試問題や下野模試と比べてしまうと簡単に感じてしまいます。
国語に関しては、作文の配点が12点になっていたことに、どこで点を稼げばいいんだと驚きました。また、問題設定でちょこちょこっと生徒と先生が会話をしているので共通テスト味があり中学生には厳しいのでは?と感じます。しかし古典に現代語訳を少しだけサービスしてくれるというツンデレっぷりでした。
英語は長文が短くなりましたが、(それでもTomoyaは話し過ぎ)その問題では35文字で回答しなくてはいけないところがあり、栃木の英語っぽくない感じでした。難易度はあまり変化していないと思います。
理科は水圧と浮力が予想通り出題されました。中々に歯応えのある問題だったのではと思います。また、食物網、生態系、ブレーカー…とレア度が高い問題が出題されていました。生態系はここ数年の出題がなかったので油断していた子もいると思います。そして栃木の理科と言えば地層が大好きですが今年もやはり出ました。対策できてた子は多いはずです。
社会は地歴公民問わず表やグラフを見て答える問題が多かったです。きちんと演習を積んでいればそこまでの苦労はなかったと思います。与那国島の地形図が出たり、1964年に関する問題で東京オリンピックが触れられていなかったり、ツッコミたくなる問題もありました。恒例の配点低くて割に合わない鬼畜な並べ替えは出ていなかったのでそこはラッキーでした。
傾向を知りすぎて、慣れすぎてしまっていると、当日傾向が変わっているとあたふたしてしまうのではないでしょうか。傾向を知っていることは大切ですが傾向ばかりに目が行ってしまっていると痛い目を見るかもしれません。
宇都宮校では栃木県の過去問ももちろん解いてもらっていますが、埼玉県、千葉県、茨城県の過去問も解いてもらいました。色んな出題形式の問題に触れることでより深く本質を捉えることが出来ると思います。
[2024-03-08]