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宇都宮校 からのお知らせ:

cultivate

皆さんこんばんは。
個別指導塾ノーバスの高木です。
ようやく暑くなってきましたね。

定期試験が終わり、高校生が通知表や成績表を持ってきてくれる頃になりました。
英語や数学が苦手な生徒と話し合い、今後の改善などをまとめてますが、特定の教科、特に数学、物理、化学、地理などの必要性を感じないためにテスト前に全く勉強しない教科がある生徒がいました。

受験に必要がないため、その他の教科は全く勉強していないそうです。

面白さを伝えきれてない自分の至らなさを感じている日々です。

もちろん大学・高校などの進路のために勉強していることも(塾なので)十二分に理解しています。

最高学年の受験生でないのなら、最低限の教科は勉強しておきたいと考えています。

そこで太宰治の一節を引用します。

そういう生徒に話している文章です。一度読んでみてください。





お互いに、これから、うんと勉強しよう。

勉強というものは、いいものだ。

代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。

植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。

日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。

何も自分の知識を誇る必要はない。

勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。

覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。

カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。

つまり、愛するという事を知る事だ。

学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。

学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。

けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。

これが貴いのだ。

勉強しなければいかん。

そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。

ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!

(太宰治「正義と微笑」より)



久しぶりに日記のようなものを書きましたが、これから夏本番ですね。
夏バテなどに気を付けて、頑張って夏を乗り越えましょう!
塾長 高木

[2019-07-18]