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宇都宮校 からのお知らせ:

「なぜか」を教えることができなかった話

皆さん、こんばんは。
個別指導塾ノーバス宇都宮校の高木です。

私はここ数日、中学・高校生の学年末テスト期間で、質問対応に追われています。

先日、高校1年の生徒に工業系の科目で
「これはなんでですか?」と理由を質問されました。
三相交流という電磁気の物理の問題でした。
(ノーバスでは、宇都宮工業、真岡工業、宇都宮商業、小山高専、白楊高校のような専門科の生徒も通塾しております)

しかし、その理由は教えることができませんでした。

もちろん、私が分らないわけではなく、高校2年で習う数学の範囲を多く取り扱い、高校物理の範囲では取り扱わない電磁気の問題だったからです。
高校1年に理由を全て教えるためには、テスト直前という限られた今の時期に、テスト勉強のことを考えると、教えることはできませんでした。

「この時はこうなるんだよ」と場合を分けて説明はしましたが、理由はほとんど教えることができませんでした。本人は納得したようですが、私自身、喉に小骨が刺さったような違和感が残りました。

物理や化学、工業系の現行のカリキュラムだと、高1で理解するのが難しい範囲が高1の教科書によく出てきます。
高校の各教科の進路によっては習って無いので使いこなせないと言う事もしばしば…
むしろ、計算法すら習って無いので、理数系なのに、丸暗記することもよくあります。

たとえば
物理の斜方投射における三角比の利用
物理や電子回路の三角関数の利用やベクトルの利用
物理の波動の三角関数の利用
化学のpHの算出方法における対数の計算
などなど

「今わからなくても諦めないでほしい」ということです。

正直、やり方を覚えるだけでその時は過ぎてしまっても、そのあと理解が出来ることも多いのです。

無理やり文系に進むのではなく 理系で進学を考えてる場合は、今は点数伸び悩んでも理系に進む勇気をもって、理系進学を目指してください。

全教科、全てを綺麗に説明をできることは、ごく稀です。
実際、その原因や仕組みは大学で習うことを含んでいることが多く、全てを細かく説明することは、大変難しく、時間も非常に多くかかります。


生徒に理由を聞かれたとき、私は「なんでだろう?」というより「なんて言えば納得してもらえるか」を悩みます。多分高校の先生も同じです。
その度「まだまだ講師として鍛錬が足らないな」と自覚する日々です。その場その場で的確な指導ができるように、努力していきたいと思います。

宇都宮校 高木

[2020-02-22]