公式サイト限定キャンペーン

宇都宮校 からのお知らせ:

お子様がいる方に読んでほしい本3選

皆さんこんばんは。
個別指導塾ノーバスの高木です。
今日はお子様がいる方に是非、読んでいただきたい本を三つ紹介いたします。


1冊目。
全学年のご両親に呼んでいただきたいのですが『学力の経済学』という本です。
中室牧子さんという人が2015年に書かれている本です。

タイトルで「お金が収入と学力の差」だったりとか「お金はどれだけかけたら差がつくのか」と論じている本だと思われるかもしれませんが、「行動経済学」の観点からどのような行動するとどのような結果が生まれるかと科学的な根拠に基づいて考えるという本です。
この本をオススメする理由は、ある種の実験を通して示されるエビデンスを積み重ねて、そこから分かる事実を科学的根拠に基づいて子育てをアドバイスするところです。

色々面白いことが書いてあり、
お金は良いご褒美なのか、
能力を褒めると子供のやる気をなくす、
教育にはいつ、いくら投資するべきか、
いい先生がどのような先生なのか、
などなど科学的に出た事実を丁寧に教えてくれます。
詳しくは、是非お読みください



2冊目。
一昨年、去年にベストセラーになりました工藤勇一さんの「学校の当たり前をやめた」という本です。
公立中学校の校長先生の書いた本で、公立の校長先生が書いた本というのはあまりありません。ある東京の公立中学校を改善したという話がメインですが、中学校の外からは分らない、示唆的な事実が書いてあり、読むと非常に公立中学校の問題点がクリアになります。

公立学校運営がどのようになっているか、
どのようなことが誰に負担をかけているか、
中学生は何を基準に行動しているのか、
中学校の宿題の意義定期テストの意味
などが書いてある本になっていて子供を中学校に通わせる際には非常に参考になります。



最後3冊目。
去年のベストセラーになりました「ケーキの切れない非行少年たち」。宮口幸治さんが書かれた本になります。
少年院に入ってしまう大半の子供が、実は軽度認知障害、軽度知的障害なのではないかという問題意識から始まっている本です。
「○○障がい」と名付けられるには基準があるが、子供の理解力は基準の上か下にきれいに分かれるわけではありません。

また後半の、第6章「褒める教育だけでは問題は解決しない」から第7章「ではどうすれば1日5分で日本を変える」は、一般的なお子さんにも言えることが、科学的根拠を持って書かれています。
低学年小学校低学年くらいまでのお子様には非常に有効な方法がかかれていて、低学年で、計算が苦手なお子さん、文字を読むのが苦手でゆっくりなお子さんとかに対しては参考になる部分が非常に多いです。




今回「うちの子供は(私は)これで合格した」「合格する勉強法」的な本はお勧めしませんでした。(実際あまり読んでないので知りません)
今回は、学力は科学的にはこうすると伸びるらしい、というものを挙げさせていただきました。ここ1、2年で読んだ本の中で、非常に参考になる本をお出ししました。是非、読んでみてください。



番外編。
漫画ですが今度ドラマ化もします「2月の勝者」という中学受験漫画を最後に蛇足としてお勧めいたします。
今7巻くらいが出てるんですけども、中学受験塾がどのような形で運営されていて、どんな風に中学受験をしていくかがものが書かれております。
中学受験をするは上位15%の学力が受けているって言われていましたが、今ではざまざまな学力の生徒さんが中学受検を考えるという時代になりました。
来年の大学受験の改革の迷走と私立の大学募集人員の厳格化の煽りを受けた中学受験高校受験大学受験がどのように変化するのかが、一番わかる漫画になっていると思いますのでぜひ読んでみてください。

宇都宮校
高木和馬

[2020-02-22]