与野本町校 からのお知らせ:
【第6回北辰テスト】理科の評論・解説
<総評>
大問5題.大問1は小問集合,2は天気,3は植物の身体のつくりと細胞分裂,4は気体の性質と化学変化,5電気となっており,今年の県立入試問題を意識してか,量が多いのが特徴であった.27年度第6回と比較すると,全体で3問増加しており,そのうち,説明と作図が1問づつ増加している.簡単な作図,簡単な説明が増えており,今後もその傾向が続くと考えられる.
<各問のポイント>
1.小問集合
計算も無く平易.
問1,問3,問7は中1の範囲.
問2,問4,問5,問6,問7は中2の範囲.
問6は「分子でできている物質」なのでエのNH3(アンモニア)が正解.
2.天気(地学)
天気図と前線の活動についてがメインの問題だった.
全て中2の範囲.問4,問5がやや難.問6は難しい.
積乱雲を発生させるのは寒冷前線であり,激しい雨を短い時間で降らせるが,温暖前線は乱層雲を発生させ,長い時間雨を降らせる点がポイント.
3.植物の身体のつくりと細胞分裂(生物)
植物のつくりと細胞分裂についての知識を問う基本的な問題.
問1,問5が中1の範囲.問2が中2の範囲.問3,問4,問6は中3の範囲.問6がやや難.
葉緑体,染色体など基本的ワードを問う問題は押さえておきたい.
説明は,主語,述語,目的語が抜けていると正解にはならないので注意が必要.
4.気体の性質と化学変化(科学)
中1で習う気体についての性質がわかっていると解ける問題.
問1問2問3が中1,問4が中2,問5が中3の範囲.
問4と問5はやや難.
この機会に,以下の3点はよく覚えておくこと.
石灰石(もしくは貝殻)にうすい塩酸を加えると酸素が発生する.
亜鉛(鉄,アルミニウム)にうすい塩酸を加えると水素が発生する.
二酸化マンガンにうすい過酸化水素(オキシドール)を加えると酸素が発生する.
問2は「うすい過酸化水素」が模範解答になっているが,「うすい」が抜けていても正解である.(※オキシドールは濃度3%の過酸化水素であるため,正解である)
5.電気(物理)
全問,中2で習う範囲.問4がやや難.問5が難しい.
直列では,電流が一定で,全体の電圧が各電圧の和.
並列では,電圧が一定で,全体の電流が各電流の和.
電流と電圧の値は比例の関係である(オームの法則).
という知識と
[電圧]=[電流]×[抵抗]
[電力]=[電圧]×[電流]
の公式しか使わないので,電気の問題としては簡単な方であった.
問4は全体抵抗を出そうとすると間違う.問5も抵抗値を出そうとすると計算ミスをしやすくなるので注意すること.比例式を使うとミスしにくい.
[2016-11-06]