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【第6回北辰テスト】社会の評論・解説
<総評>
大問6題.大問1は世界地理,2は日本地理,3は近代までの歴史,4は近代以降の歴史,5は公民,6が混合問題,となっており理科同様,今年の県立入試問題を意識してか,文章の量が多いのが特徴.27年度第6回と比較すると,全体で問題数は変わらないが,簡単な説明が増えており,今後もその傾向が続くと考えられる.公民など出る分野は去年第6回と同じであったので,過去問演習をしておくと高得点が狙えた.
「」で囲んだ単語は覚えておきたい.
<各問のポイント>
1.世界地理
問1の「南アメリカ大陸」は正解しておきたい基本問題.
問4は,アがラパス,ウはソウル,エがリヤド.
問5がやや難.
2.日本地理
問1の「信濃川」「近郊農業」は正解しておきたい基本ワード.
問3,問5がやや難.
問3,消去法をつかうしか無い.倉敷などの石油化学コンビナートがある岡山が石油石炭製品と化学製品が多いⅡになる.静岡県は,ホンダ・スズキ・ヤマハなど自動車関連の会社が多く,浜松市・磐田市周辺では楽器製造・オートバイ自動車製造・光電子技術産業が盛んなためⅠを選ぶ.また,静岡市周辺にプラモデル会社・工場が集中している.北海道は,食料品が多い他に「紙パルプ」が多いのが特徴.
問5の地図記号は全部正解しないと点数にならないため,難しい.
3.近代までの歴史
問2,問4の説明が難しい.
覚えておきたい年号は645年「大化の改新」と1467年「応仁の乱」だけ.
問2のXは5世紀後半,Zの「大化の改新」は645年,Yは平安時代の初期.
問3のaと資料1の組み合わせは,平安時代なので不正解.
問4は村人が,「協力して」「共同で」「そろって」「一斉に」などのフレーズがあれば正解になる
問5,アの「長篠の戦い」は織田信長の戦いなので安土桃山時代,イの「保元の乱」は1156年,「平治の乱」は1159年なので「平安時代末期」,ウの「大塩平八郎の乱」は1837年で江戸中期,エの「応仁の乱」は1467年で室町時代.「応仁の乱」以外は年号を覚える必要が無いが,どの時代かは覚えておく必要がある.
4.近代以降の歴史
問4と問5がやや難.問3は難しい.
また,漢字で書くと問1の「井伊直弼」と問2「樺太」も漢字のミスが多い問題だった.
よく解説するが,1925年から1945年は,北辰テストを受ける際には,年号をよく覚えておく必要がある.今回は同じ年に起きることもなく,全ての選択肢が戦争に関連付けられるので,並び替えの中では簡単な方であった.
問3は,以下の順番.1931年,「満州事変」(柳条湖事件:ウ).1937年「日中戦争」開始(盧溝橋事件:イ).1940年,「日独伊三国同盟」(ア).1941年,「太平洋戦争」開始(エ).
問4は,サンフランシスコ平和条約であることを注目してエを選ぶ.アはパリ,イはモスクワ,エが香港(ホンコン),エがサンフランシスコであった.
問5.イの「世界恐慌」は1928年.(昭和恐慌は1930年だが覚える必要はない)
ウの四大公害は「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」「水俣病」「新潟水俣病」全部出る可能性があるので要注意.1967年の公害対策基本法を制定するきっかけとなったので1950年代~60年代となる.1925年の「普通選挙法」「治安維持法」「ラジオの放送開始」(エ),の3点はよく出るのでおさえておきたい.
5.公民
問1,問3がやや難.
最近の定期試験でも問われる範囲だったので,よく出来た生徒が多いのではないかとかんがえられる.近隣の中学校は次の期末試験に出るところもあるのでよく復習しよう.
問1は「15歳未満の割合」「65歳以上の割合」など「割合」がないと不正解
問3.アの「男女共同参画社会基本法」は1999年制定.「男女雇用機会均等法」が1985年制定だから,不適.
5.混合問題
今回の混合問題は簡単であった.
「豊臣秀吉」「山口県」「瀬戸内海」「平和主義」は正解しておきたいが,時間がなく,最後までたどり着けなかった生徒も多いと考えられるため,正答率はそこまで高くない可能性がある.
呉(くれ)市の造船所は現在もあり有名.大問2問3の岡山県に「輸送用機械」や「鉄鋼」があるのはそのため.
[2016-11-06]