与野本町校 からのお知らせ:
競争心
皆さん、こんにちは。
個別指導塾ノーバス与野本町校の高木です。
新学年が近いということもあり、最近では入塾を考えてるお子さんの相談が多くなってきました。
1対1の個別指導塾ということもあってか、「うちの子は競争心がない」「集団の中だと競争心が生まれる」と言われます。
今回は、そんな競争心についてお話いたします。
○そもそも向上心とは
教育の現場では、競争心には、「勝ち負けとしての競争心」と「向上心としての競争心」の二種類あると言われています。
よく集団進学塾で「競争心をもって…」と言われるのは前者の「勝ち負けとしての競争心」ですね。これは、未就学時のゲームにも見られるようにわかりやすく、評価もしやすいのが特徴です。「定期テストの順位」「模試の偏差値」など他の人と比べたとき、劣っているか、優れているかを見るのは一目瞭然ですよね。
一方、「向上心としての競争心」は以前の自分に対して、どう向上していくかを競争していくものです。
また、創造力や団結力、コミュニケーション能力、リーダーシップなどは「向上心としての競争心」に含まれると考えられます。
これは、「勝ち負けとしての競争心」と「向上心としての競争心」のどっちが良いかと言う問題ではありません。
どちらもバランス良く保つ必要があるのです。
○勝ち負けとしての競争心
勝ち負けだけで判断するのは、結果がわかりやすいですよね。
そのため、目標も分かりやすい、モチベーション高くすることが簡単です。また教える方も「勝ち負けとしての向上心」を利用し、勝つための方法を教えればよく、簡潔です。詰め込み教育や受験問題の攻略法などがそれにあたります。たとえば、定期テストでは、どうしても「勝ち負けとしての競争心」に目が行きがちです。「誰々に比べて良かったか悪かったか」「順位が上か下か」などわかりやすく、目標にしやすいからです。ご両親など評価する方も、わかりやすいため順位や偏差値に目が行きがちです。
しかし、勝ち負けだけで判断していくことは危険です。いつまでも勝てるわけではないのです。特に勉強は、いくらでも難しくなりますし、中学生くらいになってくると教科による得意不得意がどうしても出てきてしまいます。
勝ち難くなってくると、モチベーションも上がらず、最悪、投げ出してしまうことになってしまいます。これは成績は関係なく、陥る可能性があります。
○向上心としての競争心
一方で「向上心としての競争心」は、過去の自分にどう打ち克つか、難しい課題にどう挑むかによって育まれます。基本的な問題を理解して、応用問題に挑む。その繰り返しでだんだん覚えていく。数学や英語と言った学習はどちらかと言えば、自分との戦いであり、求められるのは「向上心としての競争心」です。1対1の塾をしているので余計そう思うのかもしれませんが「勝ち負けとしての競争心」は学校で育んでもらい「向上心としての競争心」を塾では育んでもらいたいと考えております。
そして、個別指導では「向上心としての競争心」を育むことは可能だと考えております。
もちろんこれは、ご家庭でも可能です。
むしろ、ご家庭で言葉を覚えていくには「向上心としての競争心」が必要不可欠です。
それにはよく見て、よく褒める必要があります。この「向上心としての競争心」を上手く利用して、学習していき成績や点数を良くしていきたいですね。
高木
[2017-02-13]