与野本町校 からのお知らせ:
大学入試に採点ミス
皆さんこんにちは。
個別指導塾ノーバス与野本町校の高木です。
1月13日14日に実施された大学入試センターの平均点が、先日、発表されました。
55万人が受け、現在のカリキュラムの試験としては3回目の試験でした。
過去三年間の平均点を見比べると、今年の入試は、英語のリスニングと生物は過去三年間で最低点でしたが、世界史B、地理B、倫理、英語(筆記)は最高点となり、おおむね例年どおりの難易度と言えると思います。
英語などは出題傾向も変わりましたが、大きな変更点はありませんでした。過去問演習が入試対策に効果的なのは言うまでもないですが、過去問どおりにすべて出ることはないと思って試験に臨みましょう。
さて、最近ニュースになっている大学入試の採点ミスですが、皆さん記事を読まれたでしょうか…
大阪大学、京都大学で相次いで「物理」で大学側の出題・模範解答にミスがあり正確に採点されてませんでした。
予備校講師や学校の先生などが問題を指摘し発覚しましたが、大学入試という制度上、もしかしたら以前にも…と思わせるニュースですね。
物理のため、問題を見て何がダメだったかわかる人が少ないと思いますが、理科科目の大学入試の難しさが浮き彫りになった形になります。
ミスのあった問題はどちらも音波の反射を使った問題でした。
音波は、大学入試レベルの物理の中では、割と簡単な分野の問題だと思います。
そのため、真っ先に取り組んだ受験生も多かったのではないでしょうか。
ニュースでは、「音の問題」の「解くための条件」をどこまで与えるか、が問題となっていますが、試験はこの問題だけではありません。
この問題が解けなかったあまり
「ほかの問題の時間が足らなかった」
「普段解ける問題も解けなくなった」
という可能性があり、「音の問題」の採点だけ見直せばいいというものでもありません。
大学入試指導をしていて思いますが、「物理」「化学」は特に大学入試と高校教育に最もギャップがある教科です。
また「解くための条件」が与えられるほど、問題は簡単になります。条件が変われば、答えも全然違うものになります。
そのため、解答も難しく、発覚が遅くなったと考えられます。
情報開示など、今後は採点ミスが少なり、改善されていきますが、今までの過去問題の中から問題のミスが指摘されるかもしれません。
来年・再来年も別の大学で「物理」「化学」で、起きる可能性もあります。
これほどまでに高精度の大学入試制度を実行してる国は日本他、中国・韓国ぐらいだといわれています。
2020年に大学入試制度が改革される前に起きたこの採点ミスが今後、どのように影響を及ぼすのか、情報を待ちたいと思います。
高木
[2018-02-03]